ちょっと前に、
本屋でスポーツ雑誌number別冊の80年代プロ野球特集みたいなのがあったので、
少し立ち読みしてみた。
自分にとってはこの頃が一番懐かしいな。
80年代はモロに10代で一番影響が強く、
まだJリーグもなくてプロスポーツと言えば野球一色
(ゴルフやテニスはあったけど、世間的にはやっぱりね)。
さらに言えば、カープ黄金期の晩年でもあったからな。
そして主にこの頃に培ったアンチ巨人の感情は、
おそらく一生こびりついたままだと思う(苦笑い)。

ジャイアンツの何が嫌いだったかって、その理由の最たるモノは、
強くもないのに最強を名乗る勘違いぶりといかがわしさ。
そしてそれにより勝負の純粋性をゆがめて穢されることでした。
別にジャイアンツが弱かったとまでは言わないけど、
当時カープの黄金期の次はライオンズの黄金期が来ていて、
ジャイアンツが優勝することは稀(まれ)だったし、
ましてや黄金期なんておぼつかない。
それなのに毎年毎年、まるで優勝するのが当然であるようなふるまいをする厚顔ぶり。
そしてそれに追従(ついじゅう)というより追従(ついしょう)するマスコミ。
勝つのはジャイアンツであり、
それを他のチームのファンも当然のように受け入れていると信じ込めている
思い上がった巨人ファン。
そしてそういう連中に支配された
プロ野球界そのものの現実に腹が立って腹が立って仕方なかった。

腹が立つというより憎悪や怨念に近い感情すらあったかもな。
金満とかそういうのは、ぼくは実はそこまで腹は立たないんですよ。
好きなわけじゃないけど(苦笑い)。
ただ勝負事における、勝者=強者という絶対性。
これをゆがめるジャイアンツの存在は、死んでも許せなかった。
当時「ジャイアンツは強いから嫌われる」とか言ってたのもいたけど、
何を寝言をという気持ちを抑えられなかった。
V9の頃ならともかく、この頃はそこまで強くもないのに強いと思いこめ、
それを「今の実績」以外の方法で押しつけてくる。
その汚物をなすりつけられるような不快感がたまらないほど嫌だったんですよ。

イメージとしては金以外何も持ってない、汚らしい下品なオッサンが、
嫌がる勝利の女神に「ええじゃろ、ええじゃろ、ガハハ、ガハハ」と絡んでいる図だな。
そういう自分がみっともないという認識もなく、
「紳士」だと思いこめて、勝利の女神に好かれていると心から勘違いできている姿。
腹が立って腹が立って気が狂いそうな気持ちにすらなったもんですわ。
実は今も当時を思い出して、同じ感情になっている(苦笑い)。


そういうプロ野球界が大嫌いだったから、90年代にJリーグへ流れるのは必然だったけど、
それだけじゃなく今は自分がサッカーそのものに惚れ込んでいるのもわかるよ(笑)。
そうじゃなけりゃ10年以上も東京の年間チケットを毎年買い続け、
ホームの試合はほとんどすべて行くなんてこと、するわけがないからな(笑)。

そしてプロ野球から離れている間に、
あっちでも野茂がメジャーリーグに挑戦して成功し、
他の選手も続々と進出するようになる。
またJリーグに触発されて、様々なスポーツがプロ化、
あるいはプロ化までせずとも前に出て自分たちの存在を主張するようになった。
その結果、野球界そのものでも日本プロ野球は絶対でなくなり、
野球以外のスポーツまで目が行くようになり、
日本国内でもプロ野球の存在感は相対的に下がるようになった。
現状でも最大勢力で、最も影響力のある存在ではあると思うけど、
でも以前ほどの絶対性はなくなった。

それにともなって、巨人の存在感も低下した。
もちろんプロ野球界では今でも巨大な存在だし、
巨人ファンの数は日本国内のどんなプロ野球チームよりも、
他のスポーツのファンよりも多いと思う。
だけどこれまでのような実質的な「日本スポーツ界の王」ではなく、
「勢力の大きな名門」に成り下がったのは確かでしょう。
その証拠にというか、
もし今、30年前のように
「日本プロ野球界の盟主」とか「巨人にあらずんば人にあらず」のような態度でふんぞり返ったら、
ほとんどの人に失笑されるだけだと思う。

ぼく自身も、嫌いは嫌いだけど、昔ほどの悪感情は持ってないなという自覚はある。
それはサッカーにほとんどすべて移って、
野球のことは「対岸の火事」になったというのがやはり大きい。
実際、プロ野球界が昔のままで、
巨人が「ジャイアンツにあらずんば」とふんぞり返っていたとしても、
「どうぞご勝手に」という気分になると思う。
それどころか、そんなイビツな組織が長く保つはずもないし、
ぼくのように他に流れる連中も増えるだろうから、
他スポーツへの人材供給のためにも「いいぞもっとやれ」と思うくらいかもしれない(笑)。
もっともプロ野球界も、ジャイアンツ狂信者たちはともかく、
他の人たちはまともで有能な人も多いから、様々な努力でしっかり最大勢力を維持している。
特にパ・リーグなんて、それこそ80年代に比べたら別のリーグみたいな人気だもんなあ。
昔は「人気のセ、実力のパ」なんて言われてたけど、
交流戦を見ても実力はそのまま、
「人気も実力もパ」になりつつあるようにすら見える。
仮にプロ野球も左右じゃなくて上下のリーグに分けたら、
上のリーグはほとんどパ・リーグで、下はセ・リーグになってしまいそうだ(苦笑い)。



で、ぼくがヴェルディを嫌いなのは、完全にこの影響。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」でしかないんですわ(苦笑い)。
なにしろ現状、最も視界に入ってくる「読売」ですから(苦笑い)。
「親会社でもなくなったし、今はまったく関係ありませんから」と言っても、
さすがに無理があるしね。
今は名門名門と自分たちから声高には言わなくなってるけど(むしろ周囲が言うかな)、
それでもヴェルディ川崎、読売クラブの黄金期をなかったことにしているわけでもない。
いいとこだけは残して、自分たちに都合の悪い部分は「関係ありません」じゃ通らないでしょう。

だからダービーの相手ってんで嫌ってるわけじゃ、全然ないんですよね。
ヴェルディとの試合を「ダービーって言うな」は、ぼくの個人的な合い言葉なんですが(笑)、
それはいわゆるダービーとしての感情ではなく、
「おれたちのFC東京を読売と同じ場所に置くな、汚らわしい」という気分が強い(苦笑い)。
東京ダービーだけじゃなく、
個人的には最近ダービーそのものについて懐疑的なところもあるんだけど、
それは別として、とにかく読売関係だからキライ(苦笑い)。
仮にヴェルディがまた別の土地に移ってダービーの対象にならなくなったにしても、
やっぱり嫌いさ加減は変わらないと思う(笑)。
実際、ヴェルディ川崎時代も今と同じように、同じくらい嫌いだったし(苦笑い)。
あと申し訳ないけど、同じ理由でベレーザも好きじゃないからなー(苦笑い)。
ヴェルディにしてもベレーザにしても、
選手やスタッフやサポーターには本当に申し訳ないんだけど、
とにかくそれくらい読売ギライは心身に染み着いてしまっているんです。

でもジャイアンツも(ヴェルディも)、昔と変わっているというのは確かにわかる。
変わったと言っても周囲の状況に押されてで、本質に変化はないかもしれないが、
それでも以前に比べれば頭も腰も低くはなってきたかもしれん。
だからいつまでも言ってると、
こっちの方が頑固で粘着質なイヤな男になってしまう可能性もある(苦笑い)。
だけどまあ、そういう感情も、
さっき書いたように昔に比べればずいぶん薄れてはいるし、
これからまた時間が経てば、さらに薄れていくかもしれない。
そのあたりは20年後、30年後に確かめてみようか(笑)。