黒子のバスケ 3rd SEASON 9 [DVD]
小野賢章
バンダイビジュアル
2015-12-24



「黒子のバスケ」は、なんだかんだでアニマックスで全話観てしまい、
原作も全部読んでしまいました(笑)。
主題歌は三期の「Punky Funky Love」が一番好きだな。


で、そのアニマックスで、まだ観てなかった「75.5話」っていうの放送してたんですが、
これってOVAだったんですね。
そして予想よりずっとおもしろかったんで驚いてます(笑)。

ネタバレ入ります。


最終回75話の後日談だけど、正確には前日談になるんだろうか。
原作でも示唆されていた、
黒子の誕生日におこなわれたキセキの世代が全員そろってのストバスの話が、
アニメの完全オリジナルで詳細に語られてた。
しかも内容にまったく違和感もなく、
これは「はじめの一歩」の鷹村と鴨川会長の出会いが描かれたOVAに匹敵するくらいの良作だったですよ。


まず発案・企画は桃井さん。
桃井さんはいい子やねえ。
最終的にはなんだかんだで青峰とくっつくところしか想像できないんだが(苦笑い)。
高校卒業してジャヴァウォックとの戦いを経験したこともあり、
国内の大学に行ってもしょうがないと考えた青峰が
「アメリカ行ってくらあ」なんて渡米しちゃうのに
「大ちゃんが外国で一人で生活なんてできるわけないでしょう!」とか言ってついてって、
そのあともなんだかんだあってなし崩し的に(笑)。


そのさつきの企画にあっさり参加を決める青峰。
すっかり丸くなって。
これは黒子のおかげもあるだろうけど、なにより火神の存在が大きいんだろうな。

他のキセキの世代は「いつまでも同じライン」にいる感覚があるんだろうけど、
火神は遙か後方にいたにも関わらず、猛烈な勢いで追いつかれ、
追い抜かれたとまでは言わずともほぼ同じラインに並び、しかも一回負かされた。

加えてあの成長速度を考えると、ちょっとでも手を抜けばあっさり追い抜かれ、
今度は自分が遙か後方に置いていかれかねない。
青峰が「キセキの力」に開眼してからずーっと求めてた存在そのものだからねー。


その火神は、今回登場早々不憫(笑)。
アニメ特有のご都合主義ではあるけれど、
あのタイミングで桃井さんから電話がかかってくるのは絶妙すぎる(笑)。

「31日あいてるか?」「あいてますよ」「それならよ…」「あ、電話です、ちょっと待ってください」

あと数秒電話が遅かったら、
そこで火神との約束が成立して話が終わってたからな(笑)。

でもこういうのってベタなパターンからすると、
黒子に「それで火神くんの用事は?」とか尋ねられたら、
「いやべつに…」と答えて、そこではうやむやになるけど、
あとで何かちょっとしたキッカケや偶然があって
「誕生パーティーをしたい」というのが黒子に伝わって…
みたいな流れになると思うんだけど、
そういうのがなく、
きちんと思いやりと会話とでストバスもパーティーも約束できたのがよかったね。
いいかげん、あのパターンも飽きてきてるから(苦笑い)。


そしてキセキの世代とのストバスの話を聞いても
「俺も行く!」と言わず自重したのもエラい(笑)。
さすがに黒子とキセキの因縁や複雑すぎる関係を思えば、
雪解けして最初の全員集合の機会。
察するというか、空気を読んだな、バカガミでも(笑)。


他のキセキへのお誘いもそれぞれ個性があってよかったね。
ほっとけば桃井ちゃんじゃなく
コイツが企画しかねなかった黄瀬は問題ないほどチョロい(笑)。

めんどくさいかと思いつつ、実はチョロかった緑間慎ちゃんもOK(笑)。
こいつカラオケ行ったときも、
最初は「絶対歌わん」とかメッチャ拒否しときながら、
一回受け入れたら二、三曲、一気に熱唱するタイプだな(笑)。


オレ司に戻った赤司くんも快諾。
しかしオレ司くんはホントに紳士で、
返ってボク司よりつきあい方というか
距離感に戸惑うところがあるのは俺だけだろうか?(笑)


そして唯一にして最大の難関が紫原だったか(笑)。
「めんどくさい」を隠さず、
「嫌なモノは嫌」をハッキリ言ってくる相手には意外と対抗する術がない。

もっとも紫原っちは「菓子で釣れる」という最大の弱点があるから、そこはね(笑)。
自分の案を却下された青峰が
「俺の作戦とたいして変わらねえんじゃん」と桃井さんにツッコむのも当然だが、
弱点が同じだからしょうがない(笑)。

でもこのあたり
「外堀から埋めて強制的に上京させよう」というオレ司くんは一枚上手だったな。
隙もないだけに(あるかもしれないけど描写されてない)、
本当に出来杉くんか完璧超人かってところだな。
つきあう女子は大変だよ(笑)。


そして氷室くんは火神の「お兄さん」から紫原の「お母さん」へと、
すっかりクラスチェンジしているな(笑)。
おそらく全キャラ中、屈指の女子力の高さ、そして旦那力の高さだ(笑)。
料理にオリーブオイルを多用するのは、やはりアレを意識してのことだろうな。
ぼくはあの番組観てないんですが(笑)。


キセキのストバスもおもしろかったね。
カネ取れるレベルだと思うが、
あの世界だとあれでもプロレベルではないのかもしれないから恐ろしい(笑)。

紫原がティップオフ取って慎ちゃんがボール受けてその場でスリー打って終わり。
実戦だと最強パターンの一つだろうけど、
青峰の「ワンプレーで終わらせてんじゃねえ」ってツッコミが好き(笑)。
それに乗る黄瀬っちと、まったく動じず我が道をゆく慎ちゃんも(笑)。


黒子のパスを受けた青峰が決めてグータッチ。
桃井さんじゃなくても泣きそうになるわなあ、あれは。


あと今さらだけど、
やはり黒子の力を最大限まで引き出せるのは赤司なのかなあ、
なんて思ったりもしました。
「黒子がいるとゲームメイクが楽しい」と言っていたけど、
たぶん楽しい以上のこともやれるはず。
普通のPGの発想が二次元止まりなら、三次元まで含めたような発想で、
しかもその発想を現実化する技術もある。
視界に入らないどころか、発想や意識の外から来るようなプレーで、
そんなもん繰り出されたら、
相手はまともに動くことすらできなくなるだろうけど(苦笑い)。


チーム分けをしなおしても、どうしても黒子と同じチームになれない黄瀬と、
どんなチームに入っても必ず勝つ赤司。
なんて「らしく」て、なんて残念(笑)。
しかし黄瀬はなんであんな残念属性がついちゃったんだろうねえ(笑)。
個人的には将来的に、キセキの中で最強になると思ってるんだが。


桃井ちゃんが入ったときのゲームはどんなだったのかも、ちょっと観たかったかな。
なんだかんだでお豆扱いで、
黒子のパスからシュート決めさせてあげたんだろうけど(笑)。
でも意外と今回のことで、
黒子も桃井さんのことが意識の中に入ってきたかもしれないな。
黒子は全国大会優勝もだけど、こっちの方をより望んでいた風にも見える。
だから黒子が一番望んでいたものを与えてくれたわけだ。
フラグが立ってもおかしくない。


そのあとは黒子の誕生パーティーへ全員参加だけど、
本当にほとんど不自然さがなく全員を参加させた脚本に拍手です。
たしかにキセキの世代が全員ゾロゾロやってきたら、
火神や誠凛バスケ部じゃなくてもビビるわ(笑)。


で、木吉と紫原の奇妙で微妙な関係も続いていておもしろかった(笑)。
紫原にしてみれば、黒子はプレー的に認めているからまだしもだけど、
プレーでは自分にまったく通用しなかったくせに、
結局ヒネリ潰せなかった男として、
木吉に対して妙に苦手意識ができあがっちゃってるのかもしれないな。
木吉の方はまったくそういうの関係なく、あっけらかんなだけだが(笑)。


そういや下世話な話になりますが、リコと木吉は以前つきあってたそうで、
だとするとそーゆー関係になってたのかなーなどと考えてしまったりしています(照)。
だってコーコーセーだからねえ、なんだかんだで(苦笑い)。


奇妙な関係といえばもう一組。ライオンとチワワ(笑)。
ボク司のときとはいえ、大会前にハサミとかオヤコロとか見せつけられた上に、
決勝でマークにつかされてプレッシャーだけで潰されたとなれば、
降旗くん、気持ちはわからんでもない(笑)。
赤司の方はオレ司だし、基本的に誰に対しても礼儀正しかったり、
誰の尊厳でも大事にするタイプっぽいし、
コートで自分と対峙するだけでどれだけ消耗するかもわかってるだろうから、
降旗に対してもごく自然に対応してるんだろうが。
あんだけビビるのも仕方ないと自覚した上で(笑)。


いやそれにしても、とても30分の作品とは思えないくらいボリュームと、
それをまとめあげたスタッフの手腕に感嘆してしまいました。
45分とか1時間モノでやってもおかしくない内容だった。
普通、あそこまで詰め込めば、どこか無理を感じるところだけど、
そういうところほとんどなかったもんなあ。
久々に心から感心してしまった。

ただ一つだけ気になったのは、あの年代があの人数いて、
食材は足りたんだろうかということだな(笑)。
だって高校生くらいなら、
なんのスポーツもやってなくても底なしかってくらい食うのに、
全員運動部員のうえ、バスケ部だけに全体的に体格も大きく、
それどころか190cm~2mの規格外までいる。
食べ放題のバイキングで食材食い尽くしても足りないんじゃないかってメンツだよ(笑)。

そんな中でも一番食ったのは、じつは赤司なんじゃないかと思ってる(笑)。
アイツはなんだかんだでどんな勝負にも負けないからな(笑)。
火神や青峰や紫原が食い過ぎて悶絶してる横で、
涼しい顔してペロリと連中以上の量を食ってしまってるイメージがあるよ(笑)。