新しいごひいきマンガの発掘がとどこおりがちの今日この頃でしたが、
久々に「買おう!」と思えるマンガに出会えました。
ヤングガンガン連載中「八雲さんは餌づけがしたい。」がそれです。

ネタバレ入りますよ。


1巻はもう先月の24日に発売してたんですが、
ちょっと事情があって買いに行けなかったのと、
どうせなら特典があるところで買おうと考えてたこともあり、
購入がかなり遅くなってしまいました(汗)。
「とらのあな」の書き下ろし小冊子マンガね(笑)。
「未亡人(28)がセーラー服姿をお隣の男子高校生に見られる本」。
タイトルで内容が全部わかりますが(笑)。
でもおもしろかった、よかった(笑)。


28歳の未亡人、八雲柊子さんはアパートで一人暮らし。
夫を亡くしたことから、今は特に何もせず過ごしている。
趣味は料理。
だけど作ってあげる相手もいないためそれも楽しくなくなっている。
そんなある春、お隣に一人の男子高校生が引っ越してきた。
近所の野球強豪校に特待生として入学してきた大和翔平くん。
特に接点のない二人だったが、
挨拶がてら余ったご飯をおにぎりにして大和くんに差し入れたところ、
すごい勢いでたいらげる彼に驚き、
しかも毎日コンビニ弁当などの食事をしていると知った八雲さんは、
「お腹が空いたらうちにご飯食べにいらっしゃい」と誘って――


というのが導入部で、男子高校球児の凄まじいまでの食欲に驚愕しつつも、
「人に料理を食べてもらうのが好き」な八雲さんが、
喜びと生き甲斐を思い出しつつ大和くんに「餌づけ」をする毎日を描く作品。

もちろんこれを基本に、夫を失った喪失感を少しずつ埋めていく八雲さんや、
二人の関係についても描かれていきます。
が、まだ色恋に届くかどうかはわからないかな。
まったくそっち方面にいかないで終わる可能性もあり、
それもいいなと思ってたりもします。
なにせ八雲さん(28)、大和くん(16)で、干支が同じくらい離れてるからなあ(笑)。
「干支が同じ」って「12歳差」って数字で言われるよりダメージでかいんだよね、なぜか(苦笑い)。


色恋沙汰にいかない可能性もあるというのもお気に入りの一つですが、
八雲さんが好みにドンピシャというのもお気にの理由の一つです(笑)。
「黒髪ロング」「未亡人」「料理好き」「巨乳」その他もろもろありますが、
これだけでも充分ストライクです(笑)。
「縦セタ」「ジーンズ」もよろしいですなあ(笑)。
「メガネ」はぼくはそんなに…なんですが、でもキライじゃないのでOK(笑)。


あと野球全然知らない女性が、
本でルールを調べようとしてまったくチンプンカンプンというのも好きです(笑)。
細かいところなんて、知ってる人間でもわかってないとこ多いけど(照)。


まあ男子高校生がこんな女性とこんな環境・状況に置かれて、
「食欲だけで満足できるか!」というツッコミはいろんなところでされてるでしょうが(笑)。
でもリアルで考えると、逆にそういうことになる可能性の方が低いような気がするなあ。
ヘタレとかじゃなく、環境が整っていても、一線ってなかなか越えないもんです。
そんなに簡単に越えられるようなら、
世の中リア充を恨む人間がこれほどいるはずもないしね(苦笑い)。


じつはこの作品を知ったのはけっこう最近で、最初の方は読みそこねてたんですよ。
だから「強豪校でしかも特待生なのに寮生活じゃないのか」とか
「あんまり野球に思い入れがなさそうだな」とか、
主に大和くんに関していろいろ疑問や不自然に思ってたところがあったんですが、
1巻読んでようやく納得できました。
なるほどねえ。


「あんまやる気がなさそうなのに野球やってる」の理由もまた。
エキセントリックな幼なじみがいたもんだ(笑)。
美少女で野球好きの幼なじみという、
あだち充御大ヒロイン的立場は確かにオイシイが、まったく活かせてない(笑)。


メイン(?)の食事シーンについてもいろいろおもしろいです。
とにかく大和くんの食べる「量」と「スピード」に驚く八雲さん。
女性の一人暮らしだと三合炊きで余ってしまうほどなのに、
四合を食べ尽くしても「おかわりありますか?」ときてしまう。
おかずも特大ハンバーグを二口で食べきり、デザートのりんごは一瞬で消える(笑)。
亡くなった旦那さんも食べる方だったようですが、
さすがに成長期ど真ん中の上、運動部の男子高校生にはかなわないらしい(笑)。

さらに量だけでなく大和くんの食に対する「質」にも驚く八雲さん。
逆の意味で(笑)。
とにかく味についてはほとんど無頓着。
「たいていのものはおいしく食べられる」と言わんばかりの大ざっぱな舌で
「質より量」を全身全力で体現しています。
もっともこれも男子高校生としては普通なんだけどねー(笑)。
「濃い味」「油」「肉」であれば大満足(笑)。

そのため八雲さんの戦いは
大和くんに量を食べさせるだけでなく「おいしい」と言わせることにも、
ひそかに傾注されています。
敗北の方が多いですが(笑)。
大和くんのため、6.5合炊きの新しい炊飯器で炊いたご飯も
「いつも通りうまいっす」ですまされてしまう(笑)。

ただ、大和くんにもこだわりや好みがないわけではなく、
からあげは「うまい」と言って八雲さんを喜ばせ、
豚の角煮は「明日も食べたいから残したい」といって
八雲さんに大笑いされてます。
また1巻には収録されてませんが、
ツナ缶にはひとかたならぬ思い入れがあったりします(笑)。


現状、「需要と供給」が完全に一致している二人(笑)。
これから先、「食」以外でもつながりができてくるだろうけど、
きれいに三年間を見てみたいです。


2巻は11月26日発売かあ。楽しみだな(笑)。