ネタバレ入ります。


鹿児島県・西大川。
昔は林業や金鉱山で栄えたが、今はまったくの無人集落。
JR野山線・西大川駅も一日平均乗降客一人以下の、いわゆる秘境駅。
すでに無人駅になって久しいが、人はいなくても駅長はいる。
タイトルどおりの黒猫だが、名前はなく、厳密には猫でもない。

正体は化け猫。
もともとは普通の猫だったが、
なぜか長生きして(少なくとも80年以上。太平洋戦争経験者)尻尾が二本ある化け猫になってしまった。
人語を解し、iPadを常用するほど頭脳も明晰(笑)。
掃除や線路巡回など駅業務もこなし、その他いろいろ化け猫ならではの力もあるが、
普通の人間には二本目の尻尾も見えず、会話もできない、普通の猫にすぎない。

そんなある日、一人の乗客がやってくる。
佐々木美琴というその女子高校生は不思議な力があるらしく、
駅長が普通の猫でないことをすぐに見抜き、彼と仲良くなってしまう。
さらに美琴は無人集落である西大川に父親と一緒に越してきて、
学校に通うため西大川駅を常用するということ。

こうして一日平均乗降客が「二人以下」になった西大川駅での、
駅長と美琴の不思議な関係がはじまる…


という導入部で、いわゆる四コマ系ハートフルストーリー。
でもおそらくアニメにはならないな(笑)。
美琴は素直でやさしい美少女だけど、そこまで萌え(死語?)を前面に出していないし、
動きも話の展開もゆっくりで、アニメ向きではないから。
でも個人的にはとても気に入ってしまいました(照)。


ほのぼの系といっても騒がしくはなく、しっとりした雰囲気が主で、
それでいてヘビーな要素も入っていたりして…
そのあたりまで書くとやたらと長くなるだけでなく、
読んだ限りのあらすじをすべて書きかねないからやめときます(笑)。


図書館には1~2巻が置いてあって、
今んとこ何巻まで出てるのかななんてことを考えつつ2巻の奥付を見たところ、今年発売(笑)。
四コマ系はページ数が少ないから、
単行本になるペースが週刊マンガに比べるととても遅くなってしまうのは仕方ないけどね(苦笑い)。

でもおかげでまんがくらぶ最新号を読んでみたら、ほとんど話は進んでなくて、
でも気になってたことは一つ解決したようで、安心できました(笑)。
これから毎号読んでいくかあ。