天皇杯決勝。
これは毎年観たり観なかったりです。
FC東京が出てりゃそりゃ必ず観ますが(というか現場に行ってますが(笑))、
他のクラブが優勝するところなんか観たかないですからね(苦笑い)。


ただそれでも、ちょっとチャンネルあわせて、ちょっと観はじめちゃうと、
結局最後まで観てしまうんですが(苦笑い)。
そのあたりはサッカーそのものが好きな人間としてはしょうがない(苦笑い)。


でまあ今日も同じで、前半の途中から観はじめました。
最初は川崎フロンターレが押していたな。
押しまくっていたと言ってもいいくらいだったかもしれない。
決定機も作ってたし。
でもああいう展開で決められないと…というのはサッカーではフラグ扱いなところもありまして、
実際、コーナーから鹿島に先制されてしまった(苦笑い)。
「試合はフロンターレが制して、勝負はアントラーズが制する」という、
ある意味ベタな展開になりかかった印象はありました(苦笑い)。


でも後半9分の早い段階で川崎が追いついたときは「こりゃわからん」となったんですけどね。
0-1のまま時間が過ぎ、なにかの拍子にポンと鹿島が追加点をあげたりしたら、
それこそ「ベタな展開」でジ・エンドでしたから。


が、そのあとどちらも点が入らないまま延長になると、いきなり鹿島の猛攻で追加点。
あの時間帯は3点くらい入ってもおかしくなくて、その中の1点が入ったって印象だったな。


そこからは完全に鹿島ペース。
正確にはフロンターレが自分たちのペースに持って行ける体力が尽きたというべきか。
パスサッカーはつながれば最強だけど、
そのためには繊細で骨太な技術やタフな体力・精神力が必要で、
最初からとばしまくってたフロンターレはさすがにガス欠気味になり、
パスがちょっとずつズレるようになってしまった。

ちょっとズレたらテンポもリズムも悪くなり、もうパスはつながらない。
つながらないパスサッカーほど攻められず攻められやすいサッカーもなく、
結局鹿島のカウンターが何度も発動してたものな。


そしてそのまま試合終了。
2-1で鹿島アントラーズの二冠、通算19冠が決定。


まあ確かに鹿島は強いと思うんだけど、
実は個人的には言うほど強くはないとも思ってるんですよ。
だって今年、リーグで最多勝ち点だったわけじゃない。
年間3位で、しかもレッズから相当離されてたということは、けっこう負けてるってことだ。

さらに言えば、毎年必ず優勝したり優勝争いしているわけでもない。
残留争いするほど落ちないのは強さの証明の一つになるかもしれないけど、
「みんなが言うほど」強かないんですよ、絶対。
今年みたいに勝ったときに、思い出したように
「鹿島は強い、勝負強い」と言われるようになるだけで。


が、実際に他のクラブに比べて勝負強いところはあると思う。
鹿島の選手も自分たちをそう思っている節もあるし、
それがクラブの伝統と言えばそうなんだろう。
それでもこれだけ「勝ってない」時期もあるのに、
いまだに自分たちを「勝負強い」と思い込める理由はなんだろうとも思ってたんですけども、
ちょっと前、偶然、鹿島の選手に直接そのことを尋ねたコラムを読みまして。
答えは「みんなが言うからじゃないですか?」とのこと。

それ読んで「あ、なるほど」と思っちゃいまして(笑)。
他の理由もあるかもしれないけど、
言葉や周囲の雰囲気による自己暗示、そして「他者暗示」。
この効果は意外と本当にでかいんじゃないでしょうか。
メンタルトレーニングで「俺は強い、俺は強い」と何度も自分に向かって言うのもよく聞くけど、
それを他人までやってくれるんだから。
それが大多数の他人、
しかも「敵」である他のクラブの選手やスタッフ、サポーターまでやってくれるんだから、
「自分たちは勝負強い」と思い込めない方がおかしいですわ。


そしてこれが他のクラブだとやはり難しい。
なにしろ鹿島は今回で19回目の優勝という「実績」が飛び抜けてあるから、
自分たちにしろ、他人にしろ、とても言いやすい。
優勝回数が少ないクラブはもちろん、一回もしたことがないクラブ、
さらにずっと下位に低迷したり、降格したりするクラブが自分たちに言おうと思ったら、
相当気合いを入れないとできない。
まして他人が言ってくれることなんて皆無だし、
それどころか「何言ってんの?」と鼻で笑われるのが落ちだ。
そうなれば内心では自分たちもそう思ってるだけに、羞恥心からさらに言えなくなってしまう。


そして「自分たちは勝負強い」と思っている鹿島の選手たちと、
「相手は勝負強い」と思い込んで勝手に恐れてくれる敵選手が戦うんだから、
あきらかにメンタルの部分でも鹿島の方が有利になりますわ。
特に今回みたいな決勝戦や勝負どころの試合では。


うちが「ポテンシャルは高いのに勝負弱くて優勝できない」というのは、
口に出して言われることも多く、また言わなくても思ってる人も多いはずで、
その言葉や雰囲気がまたクラブのカラーを厚塗りしてしまっているところもあるんでしょう。

川崎フロンターレも同様で、それどころかうちよりずっと厚塗りされているかもしれないな(汗)。
そして他のクラブも多かれ少なかれ、知らぬ間に自分たち(と他人)で、
「勝てない理由」が書かれたレッテルの文字を太く濃く上書きしている。


そういうのはなかなか直すのも難しいかもしれないが、
せめてあまり鹿島を「勝負強い」言うのはやめておいた方がいいかもしれないな。
わざわざ敵を強くする手伝いをしてやる必要もないからね(苦笑い)。