ロウきゅーぶ!(12) (電撃コミックス)
たかみ 裕紀
KADOKAWA
2017-03-27





アニメから入り、原作は買いはしなかったけど全巻読んだりしました。
ラノベで最初から最後まで読んだのは、今のところこの作品が最後かな。


ネタバレ入ります。



原作は智花たちが卒業直前、昴がプレイヤー復帰間近というところで終わったけど、
その後どうなったのかなあというのは、やっぱり考えます。


おそらく女バスの五人は中等部へ上がってもバスケ部に入るとは思うけど、
高校、大学、それ以上まで続けるのは智花と愛莉だけだろうな。


智花はケガとか外的要因以外で「バスケを辞める」という選択肢が思いつかない(笑)。
小学校ではあの闘争心を抑えていたけど、
レベルが上がれば上がるほど周囲が「同類」で埋まっていくだろうから、そこも解放されていく。
身長がどこまで伸びるかというのもあるだろうけど、
闘争心の解放とともに才能も順調に開花していけば、
あれはそれこそ全日本でオリンピックに出場するレベルだろうからなあ。


愛莉はサイズ的に周囲が放っておかないに違いない(笑)。
あの調子だとまだまだ伸びそうだし、
今の愛莉ならデカくなるのをそれほど嫌がることはないだろうから、そこは問題ないでしょう。
問題になりそうなのは、メンタル的にどこまで上を目指そうとするかかな。
愛莉は智花と違ってさほど闘争心旺盛ではないし、
むしろそういうのと真逆の要素が濃いから、途中で辞めてしまう可能性はある。
いい指導者に出逢えれば、その辺もなだめすかしていけるかもしれないが、
それはそれで無理をしてることにもなるし、
強豪高校、あるいは大学くらいまでで、そのあとはスッパリ辞めちゃって、
実家のスポーツクラブに就職とかになるような印象があります。


他の三人はバスケ以外となると選択肢が多すぎるから予想は無理(笑)。
ただ道を違えるとなると、さすがに五人ずっと一緒というわけにはいかないだろう。
たぶん中学を卒業したら、少なくとも智花と愛莉とは違う高校になるだろうし、
そうなれば縁も薄れていくのがリアルの世界での自然な流れだ。
といって別に仲が悪くなるわけでもないし、
智花と愛莉が全国レベルの学校でインターハイやウィンターカップに出てれば応援にも行くだろうからな。


昴は高校二年になってようやくプレイヤーに復帰して、さてどうなるか。
もともとそこそこの強豪校だったはずだけど、
活動停止期間に辞めちゃった部員も多いだろうし、イメージも悪くなってしまっただろう。
その辺を立て直すだけで、昴の高校バスケは終わってしまうかもしれない。
だとしても、そういう部分をおろそかにせず、
バスケ部の基部を作り直してから後輩に託して卒業していくだろうな。


昴と五人の関係も、おそらく急速に薄れていくんじゃないかと思う。
もちろん縁が切れるというわけではないけれど、
昴がコーチを辞めてプレイヤーに専念するようになり、
五人も中学生になってそれぞれの生活が始まれば、
やはりこれまでどおりというわけにはいかないだろうからね。


ただし、それは互いの意志が介在しなければだけど(笑)。
どう考えても昴と智花は連絡も密に取っていくだろうし、
これまで通り朝練も続けるだろうからなあ(笑)。
智花は完全に恋愛を意識し、昴もその辺を薄々は自覚してるだろうが、
彼の場合そもそもプレイヤーとしての智花から目を離せるはずがない。
そう考えれば智花経由で他の四人にも昴の情報は入って行くし、
彼女たちが個々人で連絡も取るだろうから、やっぱりそこまで縁は薄れないかな(笑)。
試合があるとなれば、自分たちの練習や試合がなければ、必ず応援に行くだろうしね。


そうやっていくうちに、
他の子たちも昴を愛してしまって智花とドロドロの数角関係になってしまう可能性もなきにしもあらず、というか充分にありえる展開だけど、
それはまた予想のしようがない話だな(笑)。


ただ、本編では「かませ」に近い扱いだった葵さんが、
ここで一気にまくってくる可能性もある(笑)。
というより、その可能性の方が高いくらいかもしれない。
二年生になって昴がプレイヤーに復帰すれば、
葵さんも本来の予定どおりマネージャーになり、
これまで以上に昴と一緒にいる時間が増える。
しかも本来はコーチではなくプレイヤーとしての自分を高めたいと思っていたのが昴で、
その彼を支えていくことにこれ以上ない幸福を覚えていくであろう葵さんだ。
そんな彼女に昴が何も感じないはずもないし、
またこの時点で智花たちは13歳~14歳で、手を出すには微妙に早すぎる。
この間隙を突いて葵さんが彼女たちをごぼう抜きして、
一気に勝者になる可能性は充分あるよね(笑)。


ただ、誰とくっつくかは置いておいて、
昴の将来はある程度決まったような気もするな。
昴の身長やセンスからすれば、プレイヤーとして大成するのは難しい。
少なくともプロや全日本に入るような選手にはなかなかなれないでしょう。
だからプレイヤーとしてやりきったあとは、やはり指導者の道に進むはず。
あれほど育てる喜びを知ってしまったからには、
それ以外の道は歩めないだろうからな。
そのために学校の先生になる勉強もするかもしれないし、
あるいはもっと本格的にコーチの勉強をして、プロの指導者になるかもしれない。
それとも別に仕事をしながら子供相手のミニバスの監督なんてのもあるかも。
プロの指導者なら智花が30歳くらいのベテランで中心選手になった全日本の監督なんてのは、
ちょいと出来過ぎだろうが(笑)。


とはいえあの作品を読んだり観たりしてる人の大部分は、
昴と誰がくっつくかが最大の関心事か(笑)。
作品の流れ的にはどうしても昴と智花がくっつくのが規定路線になってしまうけど、
そうなるとしてそこまでの流れはどうなるのか。

一番の問題、というより唯一の問題は年齢差だからねー。
原作終了時点で昴16歳、智花12歳で、たった4歳差。
智花の現時点の年齢が問題なだけで、
純粋な年齢差からいえばむしろ標準的、常識的で、
お似合いと言っていいくらいなんだよなー。

5年後だと昴21歳、智花17歳で、まだビミョーか。法律的に(笑)。
でもあのまま行ったら互いの気持ちが待てないよなあ、普通。
つきあうなら隠れてつきあうくらいはしてるか。

10年後なら昴26歳、智花22歳で、誰はばかることなくつきあってるだろうけど、
逆にこの頃までまだつきあってないとすれば完全に別れてるか、
周囲から「何やってんの!?」と怒られるレベルだ(笑)。

さらに15年後、昴31歳、智花27歳で結婚してなかったら
「ホント何やってんの!?」とガチ怒られしそうだ、
紗季や真帆あたりから(笑)。
いやいや、あの二人の奥手っぷりからすると結構ありえるからなー、これも(笑)。