世界幸福度ランキング上位13ヵ国を旅してわかったこと
マイケ・ファン・デン・ボーム
集英社インターナショナル
2016-07-26



「世界幸福度ランキング上位13ヶ国を旅してわかったこと」(マイケ・ファン・デン・ボーム。訳:畔上司)を読んでます。
筆者が世界幸福度ランクの高い国を旅して、その土地の学者や住人にインタビューしたり、
それらを通じての印象を記している内容で、まだ半分しか読んでませんが、おもしろい。


筆者はドイツ人の女性(プロフィール見ると同い年だった(笑))で、
訪れた国々と自国(ドイツ)を比較して印象を語っていますが、
ドイツを「日本」と入れ替えると、かなり共通点が多い気がします。
もともとドイツと日本は民族性が似てるというのが持論で、
サッカーでも他の欧州ビッグリーグに比べ、
ブンデスリーガで活躍する日本人選手が多いのは、そのせいもあるのかななんて(笑)。


筆者が訪ねた国は、オーストラリア、パナマ、コスタリカ、ルクセンブルクなどもありますが、
比率としては北欧が一番多い。
一口に北欧といっても数カ国あるし、各国特徴や個性もあるけど、
総じて似てるところはあるみたいだ。
細かい内容は自分で読んでもらったり、調べてもらったりするのがいいと思うけど、
ここまで読んでみて思ったのは、
国全体としてさほど上昇志向や競争心が強くないというのがあるようです。


といって向上心がないというのと違う。
向上心の方向が、ぼくらと違うという印象。
ぼくらは「もっと上へ、もっとたくさん、もっと優れた方向へ」という感じで、
北欧は「もっと違う幸福を得た自分を、もっと自分が楽しめる方向へ」という目的で動いている感じかな。
ぼくらは「上へ、高く」、彼らは「横へ、広く」。


「そんなんじゃダメだ」という人も多いだろうし、それはそれでいいと思う。
実際、新しい何かを発見し、作り上げていく向上心もなければ、人類は停滞してしまう。
だけどそういうのが好きな人や向いてる人もいれば、それとは逆の人もいるわけだ。
競争や上昇に喜びを求める人はそっちを担当し、向いてない人は違う方向で生きていく。
そんだけのこと。
それにそういう「余裕」があるからこそ生み出されるものもたくさんある。
芸術関係などは、そうなんじゃないかな。


ぼくは自分が芸術家などと言うつもりはありませんが(苦笑い)、
でもあまり上昇志向や競争心は強くないなと、今くらいの年齢になって自覚しつつあります。
不安なくのんびり生きて、その余裕から生み出すものを世の中に発表していきたい。
その感覚が強いです。


もちろん、この本を読んだだけで「北欧はおれにとって天国だ!」と決めつけるのは早計だし、
もっと他にいろいろメリットやデメリットもあるでしょう。
なによりぼくは寒いのが苦手という、絶対の不利がある(笑)。


ただ最近、奇妙に北欧がらみのものを観たりするのも多く、
小国という存在にも興味が湧いています。
フィンランドの総人口は約500万人で福岡一県の人口と同じくらい。
東京1千300万人の半分以下です。
ぼくはこれまで無自覚ながら、大国ばかりを意識して見てきたような気がするんですが、
こういう国の生き方、存在意義、空気、そういったものを感じ取りたい気持ちになっています。


余談になりますが、ぼくが今までの人生で最も北欧に触れたのは、
「水曜どうでしょう」の「ヨーロッパリベンジ」です(笑)。
「母さああぁぁん! ぼくは今、北極圏にいまああぁぁす! 北極圏は、今日も雨でえぇぇえええぇす!」(笑) 


そしてぼくが人生で最も好きなドラマは「俺たちは天使だ!」ですが、
最も好きな「恋愛ドラマ」は「フィヨルドの恋人」です(笑)。
「あたしは自由よーーーーーー!!!」(笑)