久しぶりに川原泉さんの「バビロンまで何マイル?」の話をネットでして、
ふとチェーザレ・ボルジアと織田信長は似てるなーと昔感じたのを思い出しました。


・天下統一をあと一歩のところまで成し遂げながら最終的には失敗した
・時代に冠絶するほど開明的で新しいことをするのにもためらいがない
・時に驚くほど冷酷で残忍
・妹が美人


ぼくはチェーザレについては表面的なことしか知りませんし、
信長についても通り一遍のことしか知らないので、
本当はまったく違うのかもしれないけど、でもまあ、なんとなくの印象として(照)。


ルクレツィアとお市の方という、
美人で政略結婚に利用した妹がいたというのも共通点ですが、
どちらも兄妹仲をゴシップ的に見られることがあるのも共通しているかも。
「信長が本当に愛していたのは妹だけ」と言う人もいるし、
ボルジア兄妹に至っては近親相姦説まであるからねえ(苦笑い)。


ただ、日本は統一され、イタリアは分裂したままと、死後の展開は違ったな。
信長には秀吉・家康という精神的な後継者がいたのと、
それ以前にベースとして、鎌倉や室町など、
国全体が統一期を経験していたというのがデカいと思う。
イタリアはチェーザレ以前に統一されたことがなく、
それゆえチェーザレの跡を継ぐような人材の育つ余地が少なかった。


また国民も統一期を知っているから、
誰かにまとめられることに違和感や抵抗が少なかったというのもある。
極端な例えになりますが、いま日本が東日本と西日本に分裂したら、
国民の誰もが「いずれ再統一しないと」という気持ちになるだろうと思います。
また「中国、韓国、北朝鮮、日本、台湾を統一して一つの国家にしないと」と言われても、
賛同する人も、統一を「イメージ」できる人も、ほとんどいないでしょう。
信長の環境は前者で、チェーザレは後者に近かったんだろうなと感じています。