アルスラーン戦記全体のネタバレ入ります。


田中芳樹さんの「アルスラーン戦記」最終巻が脱稿されたそうです。
ぼくが田中先生のファンになったのは比較的遅く、高校三年生のときだったんですが、
銀英伝にハマってから、アルスラーン戦記はもちろん、
創竜伝、マヴァール年代記、タイタニア、
自転地球儀シリーズ、夏の魔術シリーズ、灼熱の竜騎兵、等々、
買いまくって読みまくりましたよ(笑)。
とにかく20代の頃は、
田中先生の本を読まない日がなかったんじゃないかってくらい読みまくっていたので、
ぼくの文章は完全に田中先生の亜流です(苦笑い)。
まあ亜流やパクリにも届いてないかもしれませんが、
とにかく影響はメチャメチャ大です。


田中先生は当時ご自分で「作品を完結させないと気が済まない病」(だったかな?)とおっしゃってたんですが、
言葉とは裏腹に、作品のことごとくが未完だった(苦笑い)。
上に書いたシリーズものでスムーズに完結したのは、
銀英伝とマヴァール年代記だけじゃないかな?
それだけに「お前は何を言ってるんだ」的なツッコミも多かったんですが、
ここ数年、夏の魔術シリーズ、タイタニアと完結されてゆき、
今回はついにアルスラーンが終わるということで、
30年をかけて続々と有言を実行しているすごい状況になっています(笑)。


ただ、終わるということは、作品との別れが来るということで、
30年も未完、つまり人生の大部分を過ごしていたアルスラーンとの「共生」状態が「完結」になって終わる、
体の一部がポロッと取れて別の存在になるような寂しさがぼくの中にはあります。


実は15巻は1回しか読んでません。というか読めてません。
読めねえって、ナルサスとアルフリードが死んじゃうお話なんて、何回も何回も!(泣)
これも30年分のつきあいがある友達が死んだような感覚があるせいなんですよね。
最終16巻で誰が死ぬかわかりませんが(爆)、
今回は死なないキャラとも確実にお別れになる。
その意味では、読みたいような読みたくないようなという気持ちは拭えません。
でも読むけどね。読まざるを得ないよ、そりゃ(苦笑い)。


しかしアルスラーンが終わるということは、他の作品にも取りかかるということかなあ。
次は創竜伝か…? 
でも自転地球儀シリーズは他の人に続き書かせてたり、
灼熱の竜騎兵も別の人にオムニバス的なの書かせてたりしてたけど、
どうするんだろう(苦笑い)。


だけどなんだな、「冨樫仕事しろ」はほとんどネタになってるけど、
田中芳樹ファン、永野護ファンからするとあんまし同調できなかったというか、
「何をその程度で」という気分ではあった(笑)。
だから今のニュータイプでは奇蹟が起こり続けてると思ってるし、
タイタニア、アルスラーンと続々完結している状況に、
逆に戸惑いを覚えてもいます(笑)。