今週の週刊マガジン「はじめの一歩」1201話「心から」のネタバレ入ります。


まさか一歩本人があきらめるとは思ってなかった。
だとするとこれはもう、どうしようもないじゃないか。


じつは一歩にパンチドランカー疑惑をつける設定は、
ちょっと疑問に思ってたんですよ。
作中でもさんざん言ってるけど、
疑惑があるだけで強制引退をかけなければいけない事態だ。
だとすると疑惑が完全に晴れる展開にしなくちゃリングには上げられない。
でもそれならパンチドランカー疑惑の展開を入れた理由が中途半端になってしまう。
疑惑を引っ張るなら引退、引っ張らないなら無意味と、
どっちに転んでもどうしようもなくなる。
そんな風に感じてたんですよね。


一歩もだいぶ前から、無責任なネット民の間では叩かれることが多くなった。
連載が長くなりすぎて、パワーインフレが起こりつつも、
現実的な内容だけにジャンプ作品以上に整合性が取りにくいこともある。
だからってボロカス言っていいのかっていうと、
それはどうだというのもぼくの中にはありますが、
それについては長くなるから割愛(苦笑い)。


ただぼくの中でも今一つ残念というか、
切り替えきれていないところもあるにはあります。
ぼくも含めて一歩の読者のだいたいは
「日本王者になる」→「宮田と東洋太平洋タイトルマッチで対戦する」→「リカルド・マルチネスと世界戦」
という流れを予想、あるいは期待していたと思うんですよね。
これが宮田との対戦がなくなって、はずれてしまった。


予想がはずれるところまではいいんです。
そういうのはよくあるし、むしろ予想外の展開にしてもらった方がありがたい。
問題はその後の展開が、
(少なくともぼくにとっては)宮田と戦ったときに感じられたであろうカタルシスを越えていないのがつらいところなんですよね。
東洋圏のチャンピオンたちとの連戦もおもしろいはおもしろかったんですが、
宮田と素直に戦ってくれてた方がおもしろかっただろうなという感覚はどうしてもぬぐえない。
森川先生的には作中で青木村や会長が話してたように、
一歩は宮田と戦うだけで満足しちゃって、
それで負けて引退してしまう姿しか浮かばなかったから仕方なくということかもしれないけど…


今週の展開も、別の意味で予想をはずされた感はあります。
ぼくとしても一歩が自分でパンチドランカーであることを受け入れる流れになるとは、まったく思ってなかった。
これでボクシングを続ける展開にするなら
「絶対にパンチドランカーではないことを証明する」、
あるいは「完全にパンチドランカーを治癒する方法を見つけだす」必要があるけど、
そんなことは不可能だと作中で何度も描いている。
だったら引退して「はじめの一歩(完)」にするしかないじゃないですか。


そうなったらもんのすごい中途半端で終わっちゃうけど、
これだけの長期連載、
森川先生もちょくちょく休載してるし作者コメントでも疲れてるっぽいし、
ネットでも叩かれまくってるし、
いいかげんめんどくさくなって放り出したくなっても、
あながちおかしくないかなあなんて思っちゃったりもしているのです(汗)。


ただし、逆に今週号を読んで期待も芽生えてきています。
ぼくにとって「一歩が自分でパンチドランカーであることを認める」という展開は、まったくの予想外。
ここから予想を越えて、期待も越える展開に持って行ってくれたら、
相当にすごいことになるものなと。


なんにせよ、ぼくもここまでつきあってきた以上、
どこにどうたどり着こうとも最後までつきあうことは決めていますんで。


しかしよりによってなぜ森川先生は一歩を、主人公をパンチドランカーにしたか。
最近先生はちばてつや先生と会うことが多い気がするけど、
その影響もあるのかな、なんてくだらないことも考えたりしています(苦笑い)。
この際だからリカルド・マルチネスの髪も真っ白にしちゃって、
一歩も真っ白な灰に燃えつきちゃうかあ?(笑)