「からくりサーカス」だけでなく「うしおととら」「月光条例」「双亡邸壊すべし」のネタバレもちょっと入ります。


サンデーで発表されたらしい。
が、実は数日前、ネット上でこの情報は流れてたんですよね(苦笑い)。
協定違反か事故で流出したかはわからないけど、
先週号から引っ張ってたのにちょっと残念なことになってしまったな(苦笑い)。


とはいえニュースそのものの価値が下がるということはない。
「うしおととら」がアニメ化されたときから「いずれもしかしたら」と思ってたんですが現実化したな。
が、こりゃ作る方は大変だという心配もあります(苦笑い)。


藤田和日郎先生はこれまでサンデーで四本の連載作品を発表してきてくれたけど、
「からくりサーカス」の作品世界は四つの中で一番狭いかもしれない。
「うしおととら」は数千年前(下手すると人類創世の頃)からの話であり、
「月光条例」は距離的には月までの上におとぎ話の世界まで網羅している(笑)。
いま連載している「双亡邸壊すべし」は別宇宙(?)の生命体が襲撃者だ。


その中で「からくりサーカス」は時間にして200年程度で、
敵味方も人間しか出てこない(自動人形(オートマータ)は人間が作ったので)からそんな風に感じるんですが、しかしむしろそれだけにいろんなものが凝縮されて、
内容の密度は四作のうちで一番「濃い」かもしれない(笑)。


特に人間関係が濃い。
これは主要登場人物のうち、かなりの数が長命を保っているため、
この人があっちの人と関わってると思ったら、同じ人が別の人と関わっていて、
それぞれに因縁が生まれて、それがまたさらなる因縁を生んで…と、メッチャメッチャのグッチャグチャに根深く絡まり合ってるためなんですよね。
そこに藤田先生一流の愛と憎も絡まりまくってきて、もう収拾がつかない(苦笑い)。
いや、読んでるときは収拾つかないと思ってたんですが、
その大きく広げたふろしきを最後の一枚まで丁寧にきちんと畳んでしまうところが、さすが藤田先生だなあと。


「からくりサーカス」で一番濃いキャラというと、
ぼく的にはやっぱりラスボスのフェイスレスかなあ。
白金(バイジン)というべきかもしれないが、
フェイスレスのインパクトが一番つよかったからどうしてもね。


特に「夢」を語るあのシーン。
あのおぞましさはなかなか味わえないものがありましたよ。
藤田先生はたまに、世間的に純粋なもの、賞賛されているもの、美しいとされてるものに、
強烈なアンチテーゼをたたきつけてくるから油断できない
(記憶はちょっとあやふやだけど「月光条例」の「どうせ生き返るから平気だからってガキに死ねっていうのかよ」ていうのとか、ジャンプの某スーパーコンテンツへの強烈な反主張だろうしね(笑))。
実はぼくもあまりに「夢」を強調する風潮に、違和感や反発を覚えていたんですが、
あそこまで強烈なものをぶつけてくる藤田先生には感服してしまいました。


だからねえ、あの「密度」を本気でアニメ化しようと思ったら、
最低でも4クール、下手すると6クールか8クールくらいいるんじゃないかと(苦笑い)。
いや、それでも足りないかも(汗)。
だって個人的には一番最初、序章も序章というべき、鳴海が腕だけ残して行方不明になっちゃう「導入部」だけで1クールは使っちゃうんじゃないかと思ってるもんですから(苦笑い)。


だがこの無茶というか無謀な試みに挑むというのなら、それはもう心から見守ろう。


余談ですが、藤田先生、からくりサーカスといえば、
どうしても「富士鷹ジュビロ」と「からぶりサービス」を思い出してしまう島本和彦ファン(笑)。
島本先生の「吼えろペン」というマンガ家を題材にした作品で、
主人公の燃えるマンガ家・炎燃(ホノオ・モユル)の最大のライバルが富士鷹ジュビロで、
代表作が「からぶりサービス」なのです(笑)。
ホノオとジュビロが「からぶりサービス」のヒロインの一人を奪い合ったり、
からぶりサービス連載終了への「広げたふろしきをどう畳むか」で大激戦を繰り広げる様は、
今思い出しても笑える(笑)。
久しぶりに読み直すか(笑)。