結末が斜め上の展開すぎて驚いたアニメのランキングか。
確かに視聴者の予想をはずしてきた作品が並んでいるけど、
極端なところ、ただはずすだけなら、
そしてはずした内容を視聴者がどう感じるかを考慮しなければ、
技術的(?)にはそんなに難しくはないと思うんですよね。
ここまで観てきて視聴者が感じているであろう感覚はだいたい理解できる。
それをはずせばいいだけですから。


だから個人的には、大筋では予想の流れなのに、
それをはるかに越える意外さを出してきてくれるのが至上のラストだと思っています。
それを基準にすると、アニメ以外の媒体も含めて、ぼくの中では今のところ三つしかない。


ドラマ「俺たちは天使だ!」
マンガ「1・2の三四郎(第一期)」
そしてアニメ「銀河漂流バイファム」


放送から30年以上が過ぎてるのに、
事あるごとに「バイファムはええなあ」と言ってる自分ですが(笑)、
実はこのラストがあるからこそのこの評価です。
もしこれがなかったら、たぶん「普通にいい作品」と感じるだけで終わっていたかも。
それぐらいあの「紙飛行機のラスト」は意外で衝撃的で、最高でした。


この「ラスト」には個人的にちょっと余談もありまして。
当時はまだビデオデッキ全盛直前。
いつでも観なおすことのできないTVアニメの本編(の一部)が録音されたレコードも売られていました。
バイファムも売られていて、中学生だったぼくにはかなりの負担でしたが、
最終回のシーンも収録されてるそれをがんばって購入したんですよ。
それなのになんと、肝心の紙飛行機のシーンが丸々カットされていまして(!)
いやあ、あれには愕然としましたね(苦笑い)。
あれは画あってこそのシーンで、
「音」だけだと伝わりにくいからとかそういう理由もあったんでしょうが、
正直いまでも「それじゃまるで意味ないじゃん! 全部ぶち壊しじゃん!」と感じています(苦笑い)。