昨日はGW明け最初の平日。
憂鬱な気分の払拭は難しかったかもしれないが、連休で止まっていた雑誌の発売が再開されるのはうれしいね(笑)。

このあと今週の「アオアシ」、サブタイトル「もう一人」のネタバレ入ります。



「アオアシ」は前号が休載だったから特にね。
前号のラストで、自分の意図と同調したアシトの動きに反応した栗林がどうしたか、大変気になっていたので、雑誌を手に取るのも楽しみでした(笑)。


U-18サッカープレミアリーグ、柏大商業高校戦。
2-0でエスペリオンユースリードの中、後半アディショナルタイム。
それももう終わりに近く、ほぼラストプレーという瞬間、栗林のいてほしい場所にあらわれたアシト。
「あそこに誰かがいてくれたら柏大商業で危険な存在になりがちなあの選手を抑えられるだけじゃなく、カウンターの起点にもなれる」と考えていた栗林は、そのアシトの姿に間髪入れず反応し、反転すると、一気に相手ゴールへ向けてダッシュする。


それを見たアシトは味方が柏大商業から奪ったボールを要求、受けたボールを栗林へロングフィード。
負けてる状態での最終盤だけに、柏大商業の選手はほとんど攻めに出ていて、残っているDFは一人のみ。栗林と一対一。


これで突っ込んできてくれたら栗林は簡単に抜いてキーパーと一対一になり、難なく得点していただろうけど、さすがに高校年代最高峰のチームにいる選手は一筋縄ではいかず、フェイントにも引っかからず、栗林との間に絶妙に距離を開けて守り、突破を許さない。


ここで栗林は「(アシトの他に)もう一人、おれの意図を察した選手がいてくれないか」と、半ば期待せず後ろを振り返る。
と、もう一人、「カウンターでもう一点」の意図を察していた阿久津が誰よりも、味方よりも柏大商業の選手よりも早く、全速力で上がってくる。
それを見た栗林は、完全にフリーになっている阿久津の進入路へ横パスを出し、阿久津はそれをダイレクトでシュート。
完璧なミドルが決まって3-0となり、ここで試合終了。


いやー、個人的に阿久津のようなイヤミキャラ、嫌がらせキャラは苦手というかキライなんですが、今週のプレーで完全に見直しちゃいましたねー(笑)。
それまでもいいプレーはしてたんですが、あのラストワンプレーには、阿久津のサッカーに対する、真摯で、異常なまでの意識の高さが凝縮されていたから。


まず後半ATの最終盤、2-0で勝っている状態で、相手の最後の攻撃の芽を摘み取り大きく前へ蹴った時点で、たいていの人間は勝利を確信し立ち止まるでしょう。
また立ち止まらないにしても、守りに集中しすぎて前方に栗林がカウンターを狙ってダッシュしていることに気づかない。
気づいたとしても、負けてるときならまだしも、勝ってる段階で守ることに集中している時間帯、栗林のフォローに走るのはどうしても一瞬遅れてしまう。
それは味方どころか、敵もそうでしょう。


その中で、アシト以外唯一、栗林の動きにまったく遅れることなく、誰よりも早くフォローに走りはじめていたのは、阿久津がいついかなるどんなときでも90分間一秒も途切らせることなくプレーに集中しつづけていることの証明に他ならない。
このダッシュ一つだけで、阿久津のサッカーに対する凄まじいまでの意識の高さを、余すことなく表現していると思うんですよね。


しかもアシトが栗林の意図に気づけたのは、天賦の才からくる感性に拠るところも大きかったけど、阿久津の場合はそうじゃない。
明らかにこれまでの練習と試合とで培い、磨き上げてきた感性と洞察力によるものです。
これだけで阿久津が毎日をサッカーのために、どれだけ意識高く、どれだけ無駄なく研ぎ澄ませて過ごし、それらをどれだけ積み重ねてきたか、ビンビンに伝わってくる。


90分を戦い抜き、疲れ切っているはずの頭と体で、それだけの判断とダッシュをこなせるスタミナと精神力を持っていることからも、どれだけ自分を鍛えてきたのかが察せられます。

そんな阿久津が福田さんに怒られるまで「ふざけたプレー」をしてしまうほど、アシトに脅威を感じているんだなあ。


余談っぽいですが、アシトが栗林へロングフィードを蹴ったコマ、小さくだけど阿久津がすでに先頭でダッシュしてる姿も描かれてるんですよね。
小林先生、芸が細かい(笑)。


「ハイキュー!!」のツッキーも苦手キャラだったんですが、白鳥沢戦以来ぼくも滝ノ上同様「ヤベェ、ツッキー超心強い!」状態になってしまっており、どうやら最近の自分はこの手のキャラを気に入るパターンに入っているようです(笑)。