ガンダム史上最強のラスボスということで、ジオングが一位だったそうですが、ぼくとしてもそこは納得です。
https://ranking.goo.ne.jp/column/5102/ranking/51081/
ラスト二話で初登場・巨体で足がないというわかりやすい特徴・オールレンジ攻撃・ライバル搭乗・最後は主人公機と相討ち・ラスボスたることを宿命づけられたような名前(笑)と、理由を挙げればいくらでも挙げられる。


強さの表現も、マグネットコーティング以来バケモノ級に強くなってしまったアムロとガンダムに、ニュータイプ能力では劣るシャアが乗っても相討ちにできたと、逆説的ながら観てるこっちも子供心にナットクしたもんです。


でもあれ、コアファイターの戦闘力が残ってると考えると、ガンダムの判定勝ちだったかもしれない(笑)。


他のラスボス機もやはりいろいろ印象深い。
ぼくはXからAGEまでのテレビシリーズはヒゲ以外ほとんど観てないのでその辺のはわからないんですが、能力(?)でケタ違いなのは3位のデビルガンダムか(笑)。
どうしてもリアル志向を強くせざるを得ないガンダムシリーズで、唯一あそこまでブッ飛ぶことが許されたガンダムだからな(笑)。


「愛」の力でしか倒せなかったこともポイント高し(笑)。
実際、作中あれだけ「死んだ死んだ詐欺」を繰り返してきたデビルガンダムだけど、「アレ喰らったらそりゃあ今度こそ滅びる以外ないわな」と視聴者にも強引に、だけど心から納得させてしまう豪快な演出力(笑)。
「マクロス7」もだけど、あの年は二つのビッグシリーズで「異端で至高」という快作が並んでたのがスゴいわなあ(笑)。


見た目のインパクト、性能の高さと残忍性、パイロットの身分や異常っぷりからすると、F91のラフレシアも捨てがたい。
ラスボス機といっても、搭乗者の志向や嗜好が設計段階から盛り込まれてるものはさすがに少ない。
「他の人が乗ることをほぼ想定されていない」という風に考えるとわかりやすいかも。
その意味ではラフレシアは鉄仮面のゆがんだ精神性や、それでいて(あるいはだからこその)強大な意思の力が存分に表現されたラスボスらしい機体だった。


ターンXはそもそも∀のお兄さんだから、ある意味主人公機にとって純粋にラスボス機だったけど、すべてを御大将のキャラクターが持ってっちゃった感は否めないか(笑)。


νガンダムやユニコーンにとっての真のラスボスは、ぼく的には石コロやコロニーレーザーだったから、サザビーやネオ・ジオングの印象は薄れがちかもしれん(苦笑い)。


オルフェンズはグレイズ・アインのインパクトがすごかった。
本当にいろんな意味でラスボスらしいラスボスで、主人公機との一騎討ちも盛り上がりましたわあ。
二期のラストはバルバトスの方がラスボスっぽくなってしまったが(笑)。
あれはあれで大好きな戦いと終わり方だったが(笑)。


GレコはGセルフが強すぎて、ラスボスは存在しなかったね(苦笑い)。
印象としてはヒゲの次ぐらいに強く見えたよ。
それもヒゲが最強の理由は月光蝶があるからってだけで、純粋な性能ではGセルフの方が上かもしれん。
だからラストは「よく相討ちまで持ってったなあマスク」と、そっちに感心してしまった(笑)。


主人公機が突出して強いというと、V2ガンダムもそうだったかもしれん。
ウッソの操縦技術とニュータイプ能力まで加味されると、正直クロノクルあたりじゃ役者不足もいいところだったし、他に個人でウッソに対抗できるパイロットもモビルスーツもいなかったものな。
もっともVのラストバトルは、あの乱戦ぶりに魅力があるんだけど。
そんな中、キャラクターだけであそこまでラスボス感を引っ張りだしてくれたカテジナさんがステキすぎる(笑)。


で、個人的にどの機体が一番のラスボス機かなあと考えると、なんとなくジ・オ(THE-O)が浮かんでしまった。
シリーズとしてZが一番好きなのでヒイキもあるかと思いますが(笑)、でも今考えるといろいろ渋くていいモビルスーツだったなと、ジ・オ。


ラフレシアと並んで、おそらく数少ないパイロットが設計段階から関わっているモビルスーツで、シロッコの好みがいろいろ反映されてるみたいだ。
その好みがいろいろ自分の好みとも合致する(笑)。


「可変機能」「ニュータイプ専用機=サイコミュ兵器搭載機」くらいの印象だったあの時代、自身のニュータイプ能力にも絶対的な自信があったはずのシロッコなのに、サイコミュ兵器も可変機能も潔く取っ払って、機動性に特化し、接近戦を重視した設計思想ってだけでも渋い(笑)。
なんか「シンプルで壊れにくく、乗る奴が乗らなければ真の性能は引き出せない」という職人気質の作りにして、自分が乗ったときだけ最強のモビルスーツになれるというシロッコの自負が強烈に感じられる機体のような気がするんですよねえ。


実際、純粋な白兵戦、モビルスーツ戦では、あきらかにZガンダムのすべてを凌駕していたように見えました。
唯一上回っていたニュータイプ能力でジ・オの動きを封じての特攻という、よくよく考えればヒドいというか卑怯な勝ち方しかできなかったわけで(笑)。
そのニュータイプ能力も紙一重で、事実、カミーユの精神は持ってかれちゃったわけだしね。


もちろんキュベレイとハマーン様もジ・オとシロッコに負けず劣らずのラスボスだけど、いかんせん、キュベレイは初登場から一年半くらい経ってて「ラスト」感が薄れちゃったのがあるからね(苦笑い)。