カードゲームは一切やらないわりには観ている「遊☆戯☆王VRAINS」(笑)。
しかしあれはアニメ観てるだけでも、本気でやろうとしたら「このカードを出したらこの効果があって、そうなるとこっちを使えて、そしたらそのモンスターでさらにこっちを…」と、相当頭使わないといけないみたいだな(汗)。
極めようとしたら将棋や囲碁くらいの水準になるかもしれないが、いかんせん、それらと違ってカードはどんどん増えるし、新しいルールにマイナーチェンジもされるようで、金も思考もキリがなさそうだ(苦笑い)。


それはそれとしてこのあとは「遊☆戯☆王VRAINS」のネタバレ入ります。


「遊☆戯☆王VRAINS」では主人公のプレイメーカー=遊作をはじめ、六人の「ロスト事件」の被害者がいます。
この「ロスト事件の被害者」っていうのが、ぼく的にはなかなか絶妙ないい設定だなと感じております。
「黒子のバスケ」の「キセキの世代」もいい設定だと思ってますが、それと似たところがあるかな。
http://suntu500.blog.jp/archives/1062650877.html


ロスト事件とは、十年前、意思を持ったAIを創ろうと考えた科学者が六人の子供を誘拐、監禁し、彼らのデータを取るためデュエルを強要した事件です。
主人公の遊作は当時六歳。


トレーラーのコンテナのような細長い、他に何もない密室に監禁された彼らは、毎日毎日強制的にデュエルをやらされます。
負ければ体に電撃が走り、食事も貧弱になっていきます。
つまり比喩的な表現ではなく、命懸けでデュエルをこなさなければならない。
それが密室から出されることもなく、他の誰ともコミュニケーションも取れない状況で、しかもいつ終わるかわからない中で続くわけです。
小学校低学年や幼稚園に通うような子供にこんな無茶をやらせるんだから、彼らがどうにかならない方がおかしい。


結局は半年後、ある人物からのタレコミで彼らの居場所が知れ、全員が救出・保護されて彼らの悪夢は終わります。
が、前述したように、彼らの心には、日常生活に戻ることもままならないほど深い傷がえぐりこまれました。


六人のうちの一人、草薙仁はいまだに廃人同様で、病院のベッドに寝たきりのまま。
遊作もカウンセリング等を受け、表面的には日常生活を送れるようになってますが、心の奥底には常に事件の影があり、事あるごとに彼を怯えさせます。
そしてこの悪夢のような過去は、忘れようにも絶対忘れられないことを確信した遊作は、恐怖を根本からえぐり出すため、ロスト事件の首謀者を探し出し、事件の真相を解明することを決意し、草薙仁の兄・草薙翔一の協力を得て、プレイメーカーとしてロスト事件と関係があるらしい「ハノイの騎士」という謎の組織と対峙してゆく――


というのが「遊☆戯☆王VRAINS」のおおまかなあらすじ。
ヒドい話のロスト事件ですが、ただこの設定のおかげでプレイメーカーの強さの理由が引き立つのも確か。
生きるか死ぬかというほどの狂気じみた実戦を何度も経験してきたんだから、強くならない方がおかしい。
しかも他のデュエリストでここまで無茶な練習や特訓をしてきた者がいないのも明らかで、視聴者にも「ロスト事件の被害者」が驚異的なデュエリストだというのは自然に納得できるんですよね。


ロスト事件の被害者はここまで六人中四人が登場しています。
その中の一人、スペクターはもともとかなりヒネた人格だったため、ロスト事件を喜んで甘受しさらにヒネた人間になり、ハノイの騎士に荷担して、プレイメーカーの前に立ちふさがります。
性格的にホントにヤバい奴だったが、プレイメーカーに負けたとはいえ死んだわけではなし、また出てくる可能性はあるな。


そして新シリーズになってでてきたソウルバーナーこと穂村尊(ほむら たける)。
彼も事件の影響で、つい最近まで不登校で引きこもっていましたが、自分の人生をメチャメチャにしたハノイの騎士を打倒した者たちがいると知り発奮、遊作に接触、共闘を誓います。
まだ出てきたばかりだけど、OPアニメでの描かれ方や、ロスト事件の被害者という立場的に、「プレイメーカーと同等の力を持つ真の相棒」という役どころになるみたいだ。
遊作も相当気難しいところがあるけど、相手が「ロスト事件の被害者」となればさすがに心を開いてもおかしくない。
実際、観てるこっちもロスト事件の被害者というだけで、その実力も厚遇も「さもありなん」と納得してしまっております(笑)。


事件の被害者はあと二人。
まだ被害者だと明かされていないだけですでに登場してる可能性もありますが、どんな奴が出てくるか、今から楽しみです。