七都市物語〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA) [ 田中 芳樹 ]
七都市物語〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA) [ 田中 芳樹 ]


七都市物語1巻【電子書籍】[ 田中芳樹 ]
七都市物語1巻【電子書籍】[ 田中芳樹 ]


ここ数年「アルスラーン戦記」や「銀河英雄伝説」でコミカライズやアニメ化されて、にわかに軽く再ブームがきている田中芳樹作品。
ぼくは田中先生の信者なので、それは普通にうれしいんですが、どうせだったら他の作品も注目してくれるとさらにうれしいかなー、なんて思ったりもしています。


田中先生といえば「銀英伝」が代表作であることはゆるぎなく、次点がアルスラーンかなと思いますが、個人的には「創竜伝」も次点の双璧に入れたいところです。
が、意外と知らん人もいるみたいで、ちょっと驚いてたりしております。
あと「マヴァール年代記」は田中先生にしては大変珍しい、数少ない早い段階で完結した作品(笑)。
中世ハンガリーをモデルにした架空戦記もので、全三巻で読みやすくもあります。


他にも「タイタニア」とか「灼熱の竜騎兵」とかいろいろありますが、個人的には「七都市物語」はもうちょっと評価されてもいいんじゃないかなー、と思ってたりしてます。


「七都市物語」のネタバレちょっと入ります。


「大転倒」と呼ばれる全世界規模の大地殻変動で大陸の形すら変わってしまった近未来の地球。
月面都市に暮らしていた人たち以外は絶滅してしまったが、彼らは地球に降下し再建を始め、しばしの時間が流れた後、地球は七つの都市に再編される。
だが地球に対しての支配権を維持するため、月面都市は自分たちが許可する以外の航空機を自動的に撃墜する「オリンポスシステム」という攻撃衛星システムを構築する。
しかし月面人類は隕石によって飛来したウィルスによって絶滅。
だがオリンポスシステムは自動で稼働を続けるため、地球人類は空を飛ぶ手段を奪われたまま、七つの都市に分かれて攻防を繰り返すこととなる――


というのがだいたいのあらすじ。
各都市に現れる軍事的天才たちの攻防戦を中心に、地上戦のみの戦いが繰り広げられ、なかなか異色で楽しいのです。


でもやっぱりなんとなく話題になることが少ないような気がしてたんですが、最近コミカライズされていて「なぜ?」と驚いていました(笑)。
いや、ぼくはおもしろいのは知ってるので全然不思議じゃないんですが、これを選んだ企画者はすごいなと(笑)。


ニコニコ静画でも配信されていて、画力のある作家さんによる作品というのもわかり、もっと評価されてもいいなと感じています。
でも画力があるがゆえに、やわらか系の絵に慣れてる人だととっつきにくいのかもと、やはりここでも不遇さを感じております。
いや、ぼくが勝手に感じてるだけかもしれませんが(苦笑い)。


でもなんにしてもオススメだし、一読してほしい気持ちはあります。
そして原作にも手を出してほしい。
こちらもなぜか(おそらくコミカライズと連動なのかな)再版されているし、手に入りやすいはず。