配給元の国内上映権が切れるのを受けて、神戸の映画館で1997年のハリウッド映画「タイタニック」の国内最終上映がおこなわれるそうで。


ぼくは基本的に映画は観ない、流行りものにはあまり乗らないタイプなので、今も昔もどんなに人気があっても映画はほとんど観に行かないんですが、これは観に行ったな。
というのも、主観ですが、たぶんこの頃が近年のハリウッド映画最盛期。
その中でもおそらくこの作品が絶頂期だったんじゃないかと。


それだけに当時はこれ以上ないくらいの大フィーバー。
ぼくとしてもこれほど人気があるなら、さすがに作品自体にもなにがしかの理由があるんだろうなと興味が湧いて、試しに観てみたくなり、珍しく重い腰を上げた次第で。


ただ腰が重かっただけに軽く出遅れて、銀座の大きな映画館での上映が終わり、小さめの映画館に移ったところだったので、その分画面は小さくなって迫力は失われたかもしれない(笑)。
(この頃はまだシネコンはほとんどなかったから、映画といえば、それなりの繁華街に行かなければならなかったのです。)
さらに余談ながら、ぼくが観に行ってしばらくしたら、その人気っぷりからまた大劇場での再上映が始まり、完全に「谷間」での鑑賞になってしまいました(笑)。


で、観た感想は「ものすごいてんこ盛り」(笑)。
悲恋、アクション、スペクタクル、悲劇などなど、いささか下世話な言い方になっちゃうけど、受ける要素をこれでもか、これでもかと詰め込んだ感があり、その要素のどれか一つとっても充分一作品作れるなーと(笑)。


ただ大衆娯楽映画ってそういうもので、特にハリウッドはそれを追求しまくったからこそ隆盛を極めたんだから、文句を言うのはお門違いだし、基本的にぼくも大衆娯楽作品は大好きです。


とはいえこの作品については、映画館を出るとき、感動とか余韻などとは無縁の気分で、「胸焼けするほどお腹いっぱい」な感覚だったのは覚えています(苦笑い)。
いや内容的にはその手の情緒的なものを味わってしかるべきだったんだけど、個人的には無理でした(苦笑い)。
単純に「ハリウッドってすげー」と感嘆するばかりで(苦笑い)。


また観たいとは思わないけど、20年経ってもまだ話題になり、今もまだ好きな人も多い作品だろうということは、実際に鑑賞しただけに、その理由をなんとなく実感として感じています。