サクラと紅茶

日常のことを書いていきます。 物書き志望でもあります。 第2回富士見ラノベ文芸賞 一次選考通過

2020年03月

銀河英雄伝説のネタバレ入ります。



発表から40年近くが経ちながら、いまだに新作アニメやマンガが造られる「銀河英雄伝説」。
ぼくも10代の頃から大ファンで、もともとは「ヤン提督が亡くなるまでのユリアン」の立場になりたいと思ってましたが(笑)、年経るごとに好みが変わってくるところもあります。


その一つが「ダゴン星域会戦」や「第二次ティアマト会戦」のような作中でも歴史上のお話。


ダゴン星域会戦は銀英伝本編から約150年前の戦いで、自由惑星同盟と銀河帝国による初めての本格的な会戦。
外伝作品として短編小説が書かれており、リン・パオ総司令官、ユースフ・トパロウル総参謀長の指揮のもと、同盟軍が完勝。
本編一巻「アスターテ会戦」の同盟軍はこの戦いの再現を狙いますが、それをラインハルトに看破・逆用され、コテンパンにされてしまいます(笑)(ヤン以外)。


第二次ティアマト会戦は本編から約40年前。
ブルース・アッシュビー提督率いる同盟軍が帝国軍を完膚なきまでに叩きのめし、アッシュビー提督は戦死するという、双方の歴史上重要な戦い。
長編外伝「螺旋迷宮」に詳しく描かれていて、アニメにもなっています。


これらには当然本編の登場人物たちはほとんど出てこないんですが(一人出てくる(笑))、それなのに本編とまったく同レベルかそれ以上のおもしろさがあります。


これは田中芳樹さんの筆力にもよりますが、単なる文章力だけでなく、歴史というものの深みやおもしろさを実感していないと描けないものだとも言えます。
ぼくはこういうのも好きなので、自分の小説でも書いちゃってるんですけどね(照)。


他には小説じゃないけど永野護さんの「ファイブスター物語」も、ちょいちょい本編の遙か未来、あるいは遙か過去のお話も描かれていて、それがとてもいい。
もっともあの作品の場合、どこが本編かもうわからないところはあるけれどね(笑)(それもいい)。



新型コロナウイルスに感染して入院していた志村けんさんが亡くなってしまいました…
芸能人の訃報はコロナとは関係なく数多くありますが、今回はやはりいささかショックが大きいです。
ぼくに限らず、たくさんの人がそうだろうと思います。


志村さんはちょうどぼくが物心ついた頃にドリフターズの正式メンバーになり、そのまま一気にスターダムにのし上がりました。
つまりぼくにとって、人生で初めて死ぬほど大爆笑したコメディアンが志村さんだったんですよね。
土曜20時からの「8時だヨ!全員集合」は毎週めちゃくちゃ楽しみでした。
そして記憶にある、人生で初めて自分から親に頼んで買ってもらったレコードは「東村山音頭」。
四丁目、三丁目、一丁目、いまだに全部歌えます。


まさかこんな亡くなり方をなさるとはなあ…
でも志村さんのことを思い出すと、当たり前かもしれませんが、どれも笑いがこぼれてきます。
東村山音頭だけでなく、カラスの勝手でしょ、魅せられて、ヒゲダンス、etc.…
全員集合以外では、「ドリフの大爆笑」宇宙船コント、「だいじょうぶだあ」のいしのようこさんとの夫婦の五時コント。
他にも数え上げればキリがない。


だから追憶すればするほど言いたいことはこれだけになってきます。
笑わせてくれて、楽しませてくれて、本当にありがとうございました。
感謝しかありません。
天国ではきっと、長さんと注さんが「なんだよ、次来たのお前かよ。はえーよ!」と怒るだか笑うだかツッコむだかしてると思いますが、久しぶりに下っぱの地位を楽しんでくださいね。
本当にありがとうございました!


東京は外出自粛要請が出てた上に雪まで降っていましたが、午後にちょっとお出かけしてしまいました。
秋葉原まで(苦笑い)。


というのも「八雲さんは餌づけがしたい。」の最新9巻が発売されてるんですが、恒例特典の小冊子を入手するために、毎回「とらのあな」で買ってるんですよ。
だけどこの週末を逃すと来週末まで待たないといけない(汗)。
それはちょっとさすがにアレだったので、寒い中、出かけてきました。


とはいえぼくの場合自転車移動なので、基本はコロナに感染しやすい環境にはなりません。
あまり調子に乗ってはいけないけど、そこはありがたい話です。


これは休日だけじゃなく平日もそうで、

①自転車通勤
②職場は屋外
③半径5m以内に人が寄ってくることが稀

という、コロナ対策にとても向いている仕事環境なのです(苦笑い)。
ただ手洗いやうがいはしにくい環境でもあるので、そこは気をつけています。


自粛はかなり浸透しているようで、秋葉原も人はそれなりにはいたけど、普段の平日以下だったのは確かだな。
店も自粛ムードで早仕舞いしているところが多かった。
とらのあなは午後五時、アニメイトは午後六時で閉店。
書泉ブックタワーなんて午後三時で閉まっていた(苦笑い)。


あ、アニメイトでは「ひだまりスケッチ」最新10巻を買いました(笑)。
アニメイトを選んだのは特典のポストカードがかわいかったので(笑)。


あと自粛の余談ですが、秋葉原へ向かう途中、ネジを踏んで前輪をパンクしてしまいまして(爆)。
なんとか自転車屋まで押していけましたが、午後四時前の段階で、今日二人目の客だったそうです(苦笑い)。


まだまだどうなるかわからないけど、油断はせず、けど気持ちを張りすぎず、落としすぎず、中長期戦にも対応できるようにしていきたいと思っています。



伊集院光さんのラジオで「20巻以上続いているおすすめマンガのプレゼン」のコーナーがあり、自分でも考えてみたんですが、意外とこれが難しかった(苦笑い)。


というのも、もう一つの暗黙の条件に「誰もが知ってる作品以外」というのが入ってる気がしたからなんですよね。
ぶっちゃけ今さら「ドラえもん」だの「ワンピース」だの「ドラゴンボール」だの「名探偵コナン」だのをオススメするのは意味がない(苦笑い)。


ただ上記みたいな一般にまで浸透している作品をはずすと、どこからどこまでがメジャーなのか、定義というか判断が難しくなる。
なにしろ「マンガを普通に読む人」にとって、20巻以上続いてる作品は、ジャンルを問わず、まず確実に「メジャー」だと思うんですよね。
番組内でプレゼンされた作品は「この音とまれ!」「ましろのおと」「天は赤い河のほとり」の三作品でしたが、ぼくは三つとも読んでないくせに名前(と作品の大まかなテーマ)は知っていました(笑)。


そうなると「20巻以上」で「知名度はそこそこ(と思われる)」作品は、ぼくの頭の中ではほとんど浮かんでこない(苦笑い)。
たまに「これはどうかな」というのが浮かぶと、20巻以下で完結していることが多い(苦笑い)。


そんなこんなでまったく手詰まりになってしまったため、仕方なく、勝手に、プレゼンする相手を「2000年以降に生まれた人」と限定させてもらいました。
ラジオでも「コロナで外出自粛で時間を持て余している人へ」という、大人だけでなく子供へ向けてのプレゼンでもあったから、この条件を加えてもそれほど主旨からはずれないかなと。


そしてこれならスラスラ出てくる(笑)。
80年代・90年代のヒット作で今でも楽しめそうなのを挙げればいいだけだからね(笑)。
もちろん彼らも読んでる可能性は高いけど、やっぱり読んでない人も多い。
実際「スラムダンク」を読んでいない人もいるのだ(苦笑い)。


あとは「うしおととら」も読んでもらいたいね(笑)。
ついでに「20巻以上」縛りをはずすと、小林まこと先生の「1・2の三四郎」「柔道部物語」とか、川原泉先生の「笑う大天使(ミカエル)」なんかもオススメしたくなりますわ(笑)。



ネタバレ入ります。



ハイキュー!!の主人公たちが所属していた烏野高校。
春高バレーはベスト8で敗退して終わりましたが、これを「え、負けちゃうの? 優勝すると思ったのに」と、意外に感じる人も多かったようです。
が、実はぼくにはそちらの方が意外でした。
というのも、ぼくは優勝はせずに終わるだろうなと思っていたもので。


考えてみると、ジャンプに限らず少年マンガの学生スポーツものは、たいてい日本一になって終わることが多いかなあ。
最近(?)のジャンプでいえば、黒子のバスケとかテニスの王子様とか。


ただこのあたりの作品は、ちょいリアリティ薄めというか、どちらかといえば異能バトルの色の方が濃いからね(苦笑い)。
リアリティが濃いめだと、それらの例に漏れるかな。
ジャンプでいえばスラムダンクとか。


ぼくも現実の学生スポーツに詳しいわけではないけど、野球やサッカーでは、初出場とかそれに近い学校が全国優勝することは、まず無いんじゃなかろうか。


やはり全国常連校は蓄積してきたものが段違いなんだろうと思う。
資金や設備だけの話じゃなく、つちかってきた歴史や、受け継がれてきた精神。
部(チーム)自体も、日々の生活や練習が「全国優勝」を想定してのものになるだろうから、「全国出場」をめざすチームとは、総体的に様々なものの厚さに差が出てくる。


スラムダンクで山王工業に勝った湘北高校がボロボロになってたのは連載当時から見て取れて、次の試合でボロ負けしたというのはすごく納得がいった。
逆に山王工業は、全力を出してなかったわけではないだろうけど、まだ余力を残していた。
そういう「総力の差」を自然と感じさせてくれるリアリティが、スラムダンクの魅力の一つだと思ってます。


ハイキュー!!もぼくの中では、こちらの系譜に近い感覚なんですよね。
烏野も「数年ぶり二回目」の全国では、その分厚さを得られるはずもない。
作中では宮侑のセリフもあり、日向だけがそれまでの試合で「削られた」印象だったかもしれないけど、実際はチーム全体が削られまくってたと思います。
稲荷崎戦のあとは、ツッキーまで寝落ち陥落してたしね(笑)。


ただ個人的には、鴎台戦ではなく音駒との「ゴミ捨て場の決戦」で負けるんじゃないかなと思ってたので、それでも一つ多かったんですが(笑)。
実はこれは今でもちょっと感じてて、読者はなんだかんだで烏野目線で読んでますから、日向と研磨の「また来年やろうな」も、烏野が負けてた方がグッとくるんじゃないかなと。
これはまあ、個人差はあるでしょうけどね(苦笑い)。




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