銀河英雄伝説のネタバレ入ります。
発表から40年近くが経ちながら、いまだに新作アニメやマンガが造られる「銀河英雄伝説」。
ぼくも10代の頃から大ファンで、もともとは「ヤン提督が亡くなるまでのユリアン」の立場になりたいと思ってましたが(笑)、年経るごとに好みが変わってくるところもあります。
ぼくも10代の頃から大ファンで、もともとは「ヤン提督が亡くなるまでのユリアン」の立場になりたいと思ってましたが(笑)、年経るごとに好みが変わってくるところもあります。
その一つが「ダゴン星域会戦」や「第二次ティアマト会戦」のような作中でも歴史上のお話。
ダゴン星域会戦は銀英伝本編から約150年前の戦いで、自由惑星同盟と銀河帝国による初めての本格的な会戦。
外伝作品として短編小説が書かれており、リン・パオ総司令官、ユースフ・トパロウル総参謀長の指揮のもと、同盟軍が完勝。
本編一巻「アスターテ会戦」の同盟軍はこの戦いの再現を狙いますが、それをラインハルトに看破・逆用され、コテンパンにされてしまいます(笑)(ヤン以外)。
第二次ティアマト会戦は本編から約40年前。
ブルース・アッシュビー提督率いる同盟軍が帝国軍を完膚なきまでに叩きのめし、アッシュビー提督は戦死するという、双方の歴史上重要な戦い。
長編外伝「螺旋迷宮」に詳しく描かれていて、アニメにもなっています。
これらには当然本編の登場人物たちはほとんど出てこないんですが(一人出てくる(笑))、それなのに本編とまったく同レベルかそれ以上のおもしろさがあります。
これは田中芳樹さんの筆力にもよりますが、単なる文章力だけでなく、歴史というものの深みやおもしろさを実感していないと描けないものだとも言えます。
ぼくはこういうのも好きなので、自分の小説でも書いちゃってるんですけどね(照)。
他には小説じゃないけど永野護さんの「ファイブスター物語」も、ちょいちょい本編の遙か未来、あるいは遙か過去のお話も描かれていて、それがとてもいい。
もっともあの作品の場合、どこが本編かもうわからないところはあるけれどね(笑)(それもいい)。