サクラと紅茶

日常のことを書いていきます。 物書き志望でもあります。 第2回富士見ラノベ文芸賞 一次選考通過

2020年12月



みなさん今年もどうもありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。


大みそかなのでそれらしい挨拶から始めてみましたが、日記の内容はそこにあまり即していません(笑)。


例年の大みそかの日記を読み返してみると、他に書くことがないのか、そのとき読んでる本について書いてることがほとんどですが、今年も同様です。
ただ今回は自分にとって重要で、いろいろ趣や思い出に深い作品の話になっています。


田中芳樹先生の「創竜伝」最終15巻。
年末、12月26日に手に入れ、今日までゆっくり読んで、読み終えました…


ここから先は自分語りが長々と続くので、めんどくさい人はスルーしてください(苦笑い)。


ぼくが田中芳樹先生の作品に出逢ったのは高校三年生の時で、ちょうど「銀河英雄伝説」が完結したころでした。
いや、完結とは微妙に意味合いが違いますが、銀英伝は最初の新書版が「本編10巻・外伝4巻」で終わってるんですね。
で、最後の外伝4巻「螺旋迷宮」が発売された頃にハマったんです。
つまり次巻を一切待たずに一気に最後まで読破できた、大変幸運なタイミングでの出逢いだったのです(笑)。


まずは銀英伝にガッツリハマったんですが、そこから田中先生の他の作品に怒涛のようにハマってゆきます。
「アルスラーン戦記」「創竜伝」「マヴァール年代記」「夏の魔術シリーズ」「タイタニア」「自転地球儀シリーズ」「灼熱の竜騎兵」「七都市物語」などなど、カネもないのに読めるだけ買えるだけ手に入れていましたね(笑)。


そして20代の10年間は、とにかく田中先生の作品をローテーションで読みまくってたような気がします。
実際はそんなことはないけど、印象としては、田中先生の作品を読まない日がなかったと感じるほどに。


ぼくは昔から濫読はほとんどせず、気に入った作品を異常なほどしつこく読み返すタイプの読書人でした。
これは幼児の頃からで、夜、寝る前に親が本を読んでくれるというとき、毎日かならず「ぐりとぐら」を持ってきてたそうで、親の方が心底うんざりしていたらしい(笑)。
暗記するほど読み返させられて、親が自分が飽きないようにするため、セリフ回しとか演出とかいろいろ考えて読んで聞かせてたそうで(苦笑い)。


だから誇張ではなく、田中先生の作品は何度も何度も、それこそ銀英伝なんか数えきれないほど読み直してたんじゃないかなあ。
下手すると数十回は読んでる気がする(苦笑い)。
他の作品も合わせると、それこそ延べでは数千冊分は読んでるかもしれない。


文章というのは書くことも大事だろうけど、読むこともすごく大事で、おそらくぼくの文章の核は、このときに作られたんじゃないかと思っています。
それ以前も本は読んでいたし、それ以後も読んではいたけど、「反復練習」という意味では、田中先生以上に読んだ作家さんは他にいない。
だからぼくは自分の文章が田中先生の亜流だなという自覚もあります(苦笑い)。
最近はその辺はかなり薄れてきたかもしれないけど、それこそ核は変わらないというか。
ドラゴンボールの悟空にとっての亀仙流みたいなもんです(笑)。


で、少し話は変わりますが。
あくまで個人的になんですが、「銀河英雄伝説」「アルスラーン戦記」「創竜伝」が田中先生の「三本柱」だと思ってます。
なにしろ数が多い。
「銀英伝」は本編全10巻・外伝4巻、「アルスラーン」は全16巻、「創竜伝」が全15巻で、他の完結している作品と比べても「マヴァール年代記」全3巻、「タイタニア」全5巻、「夏の魔術シリーズ」全4巻と、突出して巻数が多いんですよね。
他の作品も一応続刊ではありますが、おそらく書かれる可能性は低いし、また書かれるにしても10巻も続くことはまずない(苦笑い)。
例外は「お涼サマ」で、あれは10巻以上いきそうだけど、田中先生の中でも世代違いで「新支柱」って感じが強いから(笑)。


で、それが「創竜伝」15巻をもって、三本柱すべてが完結したことになるんです。
これは意外と自分にとって感慨深くてねえ…あるいは寂しくてというか。
なにしろ20代(正確には18歳)から、ずーっと読み続けて、未完で終わる覚悟もありつつも、中断期も「続いている」という感覚は常に残っていたんですよね。
それが「アルスラーン」が完結し、「創竜伝」が終わって、30年以上心のどこかにずっと立っていた「柱」がすべて取り払われてしまったわけで…
陳腐な表現になりますが、何か心のどこかにぽっかり穴が開いてしまったような感覚ができてしまったような…


…と思ってたんですが、読み終えた今、そこまでの感覚がないことに気づきました(笑)。
それがなかなか、「創竜伝」の終わり方がよかったもので(笑)。


こっからは「創竜伝」15巻のネタバレ、けっこう入りますよ。



たぶん「おれたちの戦いはこれからだ!」で終わるかなと思ってて、実際その通りだったんですけど、それがいかにも竜堂兄弟らしいというか、創竜伝らしいというか、そういう種類の終わり方だったので、なんかすごく納得したというか、こちらの気分的にもスッキリ終われまして(笑)。


「始めて続いて終わって余る」。
本編が「終わった」後、「余る」部分がやたらと長い、永遠ともいえる追撃と戦いになるわけだけど、なんかあの四兄弟はいつまでも変わらず、彼ららしく戦っていくんだろうなと感じられて。
別の宇宙に行って、いろいろやってきて、たまに仙界に普段通り帰ってきて、また別の宇宙へ出かけてゆく。
それを数億年、十億以上の別宇宙(異世界)へちょっと遊びに行く、旅行に行く、くらいの感覚で、それぞれの宇宙で大冒険や大活劇を繰り返し続けていくんだろうな。
それこそ十二巻の外伝のように。あのまま兄弟漫才を繰り広げながら(笑)。


そう思うと「創竜伝」は読者であるぼくらの中ではずーっと終わらない作品になったような気がして。
それこそ幻の妹「未完ちゃん」まで生まれたようにね(笑)。
そんな風に思えたから、覚悟していた寂しさをほとんどまったく感じずにすみました(笑)。


それこそ十億世界だからなあ。座談会で言ってたように外伝も十億冊分想像できるわけで(笑)。
その他にも仙界での出来事や、人界の三悪人の活躍(暗躍?)なんかも含めたら、どれだけ想像できることか。
そんな妄想を繰り返すだけで、全然寂しさは感じないですよ。


その他のことでは、最終巻でここまでオールスターが出てくるとは思わんかった(笑)。
まさか花井夫妻まで出てくるとはなあ(笑)。


そしてなにより重要。主要人物があまり死ななかった(苦笑い)。
いや14巻でかなり死んでたし、それに「アルスラーン戦記」の終わり方を思うと、ちょっと怖かったんですよ。
竜堂兄弟に死なれたらやっぱり相当ショックで。
でも「創竜伝」らしい死ななさぶりで、本当によかった。


そんな中、竜堂兄弟以上に死ななそうで、でも死ぬしかなかった人が死んじゃったなあ。
天使のなっちゃん。
コメディリリーフとして圧倒的な存在感はあったけど、黄大人をはじめ、あまりにたくさんの人を殺しすぎてきたからなあ…


そしてやはり竜種の血を飲んでいたからこそのパワーだったか。
とはいえ劇薬ともいえる竜種の血を、わずか半年そこそことはいえあそこまで使いこなせていたのは、やはり親父さんよりずっとすごかったな。


あと天野喜孝先生、さすがに挿絵はなくて表紙だけだったけど、そこになっちゃんがいないか探してしまいました(笑)。
先生のお気に入りのキャラだったそうだから、最後にもう一度描かれるかと思って(笑)。

でも表紙だけでも天野先生の竜堂兄弟が最後まで見られて本当によかった…先生も本当にどうもありがとうございました。感謝します。


まだまだ思いつくことはいくらでもあるけど、ずいぶん長くなったし今日はここまでにしようかな。
また気が向いたら書いていくことにしよう。


あ、最後にもう一つだけ。
それにしてもこの終わり方、これからのドラゴンブラザーズの戦いって、あの不評だったOVAのイメージに近くないか?(笑)
おれもあれはないと思ってはいたんだが、ここで田中先生が救済してきたか?(笑)


ではまた来年! よろしくお願いします!



どうしようかなーと少し迷っていた鄧禹の小説、アルファポリスのサイトに投稿してみることにしました。


どうせなら本にしたいと考えていますし、そのためには賞を取るのが手っ取り早いというのもありますが、応募して結果が出るまで時間もかかるし、そもそも入賞するとも限らない(苦笑い)。
そもそも応募するにもなかなか完成しそうになく(苦笑い)、あまり自分にとって魅力のある賞も見つからなかったので、この際だからネットの方にアップすることにしました。


投稿先をアルファポリスにしたのは、歴史小説のコンテストがある珍しいサイトだからですね(照)。
もっともぼくが書いているのはアルファポリスで書籍化できそうな内容ではないので入賞はあまり考えていませんが、それでも歴史ものを読みたいと考える人が他のサイトよりはやってきそうではあるし、それだけでも充分理由になる。


他にもnoteに投稿しようかなと考えてるんですが、あそこは小説専用サイトではないから、いま一つ扱いにくいところはあります(苦笑い)。
でも小説投稿サイトは、多かれ少なかれどうしてもライトノベルの色合いがあるため、そういうのを敬遠している本好きの人を捕まえづらい。
だから一般向けの人が読んでくれそうなところにも投稿しておきたいんですが、そういうところ、他にもどこかにあるかな。


しかし鄧禹を発表するとなると、ぼくのHNはちょっと恥ずかしいんですよね。
ぼくのHNは鄧禹の主君である光武帝・劉秀のあざなを借りているので、「お前皇帝名乗ってんのかよ」という失笑されそうでね(苦笑い)。
今まではまあ、わかる人にしかわからないくらいだったろうからまだ平気かなと思うんですが。


とりあえず最初を少し投稿して、これからは週一で一回3000文字前後を目安に投稿していこうかなと思っています。



今季はなかなか観るアニメがあって楽しかったけど、ここ10年ばかりのお気に入りだった日常系アニメはさすがに旬が過ぎて、少なくなってきちゃってるかなあ。


日常系アニメそのものが好きというのもあるけど、気楽に観られるというのも大きなプラス要素なのです。
年齢的にあまりドギツイのをわざわざ観たくないというのもありますし(苦笑い)、またドギツイにしても作品の質に好みや高低もある。


それにこれまでの人生、日常系ではないアニメをずーっと観てきて、そのテの作品にいささか飽きがきているというのもあるからなあ。
フィクションならせめて地球ぐらい救わんと。命を懸けて悪と戦わんと。内向的にうっとうしく悩みながらロボットのパイロットやらんと。
そういうスタンスで30年以上観てきたから(笑)。
特にガンダム以降、思春期の少年たち(大人も)が悩みながら戦うというパターンは、もう多少味付けを変えたとしても新鮮さは感じられない(苦笑い)。


だからロボットだろうがファンタジーだろうが異能バトルだろうが、少年少女がマジメな顔して戦うアニメはだいたいパスするようになってしまっている。
かといって最近流行の新海誠監督作品とか、新しいスタイルのドラえもん映画も、今一つ食指が働かない。
この辺は観てもいないので評価する資格すらまだないんだけど、まず観ようという気があまり起こらないからね(苦笑い)。


その意味で今の自分は感性が古くバイタリティに欠ける最悪の状態なのかなあ、と思ったりもするんですが、この感覚だからこそ見えてくるものもあるかも、と、はぐれ感性状態を楽しんでもいます(笑)。


クロスバイクを買って二週間が経ち、毎日短時間ながら乗って楽しんでいます。


やはりママチャリに比べて、無駄がないというか、ペダルを踏んだ分だけ前に進む印象が強い。
あれは軽さもあるけど、フレームが「三角形▽」をしていて、力を逃がさないデザインであることも大きいみたい。
その分乗り降りはいちいち足を大きく上げないといけないからママチャリに比べてめんどうだけどね(笑)。


でもママチャリもまだ持っています。
やはり足替わりとなればこっちの方がラクだし、米とか大きい買い物をするにはカゴがないと厳しいからね。
とはいえ、今持っているのはいいマシンなんだけど経年劣化が進んでいるから、安いのに買い替えた方がいいかなと感じるところも無きにしも非ずではあるんだが…
もう何年も乗って愛着もあるし、安いママチャリでも1万5千円くらいはするから、ちょっと躊躇はしてるんだけどね(苦笑い)。


本日、午前6時27分から8時14分まで、ぼくが住んでいる地域で停電がありました。
あー、びっくりした。あーよかった(苦笑い)。


休日、朝も早くから目が覚めたので、そのままテレビをつけ、パソコンでネットをしながらボーっと過ごしてたんですが(休みはだいたいこうして過ごす(苦笑い))、いきなりブツンとテレビが切れ、電気が消える。
ブレーカーが落ちたのかと思ったけど、消費電力の大きい電化製品は使ってなかったし、そういう類の停電とも違う雰囲気だったので、嫌な感じをおぼえつつブレーカーを確認してみたら、やはり落ちていない。


そうなると原因がわからないだけに余計不安が増し、急いで電力会社に電話してみたところ、どうやらぼくが住んでいる町で地域停電が起きているということ(汗)。
地域といっても広い範囲ではなく「〇〇町の●丁目と●丁目」というくらい狭い範囲だったようで、そこに当たったのは不運だったかもしれないけど、でも広範囲の停電だったらその分復旧まで時間もかかるだろうから、そこは逆にホッとしました。
だいたい自然災害の停電に比べれば、全然ラクな話だしね。


そんなわけで一安心したところで、一応周囲の様子も見ておこうと外に出てみたら、なんと信号はちゃんと動いてる(笑)。
だけどそこはぼくが住んでいる地域とはずれたところだったらしく、近くのコンビニに行ったら、そこはしっかり停電していて、ちゃんと「地域停電」ということが確認でき、さらに安心しました(笑)。
お客さんや店員さんもだけど、道にも自分と同じように外に出て確認している人がそこそこいたな。
みんな早起きだ(笑)。


そのあとはひたすら復旧を待つのみ。
とはいえテレビもネットもできないし、スマホも充電ができないわけだから、もしものときのため、あまり使いたくない。
そんなわけで布団にくるまったまま、携帯ラジオを聴いて過ごしていました(笑)。


それにしても電気がないとできることも激減するねー。
水道とガスは使えるから生活自体はなんとかできるけど、付加的なものはほとんど電気に依存していると、こういうときに実感してしまいます。


だから8時14分にパッと電気がついたときは、ホッと歓喜して、パッパとさっさとPCやテレビをつけてまわり、そこでやっと完全に一安心できました(笑)。
このあとはいつも通りの休日を楽しみたいと思っています(笑)。


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