サクラと紅茶

日常のことを書いていきます。 物書き志望でもあります。 第2回富士見ラノベ文芸賞 一次選考通過

タグ:ばらかもん

「ばらかもん」ネタバレ入りますよ。


「ばらかもん」18巻で完結かあ。
存在は知っていたけどアニメも観てなくて、読み始めたのも意外と最近。
で、一気読みを楽しんでいました(笑)。
アニメもアニマックスで一挙放送をやってくれたので全話楽しみ、とりあえず露出メディアのフォローはできた(笑)。


それだけに終わりは寂しいなあ。
続けようと思えば永遠に続けられそうな内容だけに、余計そう思う。
だけど作者のヨシノサツキさんからすると、ここで終わるのが一番なんだろう、きっと。
でもここまでの流れでどうやって終わらせる気なのか、そこがわからなくて逆に気になる(笑)。


魅力的というにあまりに個性的なキャラクター群の中、ひそかにハイスペックなのが郷長の息子・木戸浩くん。
高校を卒業して東京の料理専門学校へ入るため島を出て行ったけど、ほんとにつくづくいろいろハイスペックだった(笑)。
あまりに周りからフツーフツー言われて金髪に染めちゃったりするようなところはあるが、基本はまったくトガったところがない、完全無欠の常識人(笑)。
むしろ周囲のフォローと安定化にメッチャ寄与している(笑)。
本当、半田先生より使い勝手がいい(笑)。


16巻はヒロシが高校卒業して島を出て行くまでのお話が中心だったけど、それだけにいろいろしんみりおもしろかった。
リナちゃんと保健室でのお別れのシーンとか、読んでてあまりにカッコよくて、こいつスゲエなあとつくづく感じたんですが、ラスト2ページですべて台無しだった(笑)。
リナちゃんがあまりに不憫で(苦笑い)。
盛り上がる年長男子二人の会話を聞くなるの顔がいろいろ含んでいるようで、そこもまたよかった(笑)。


船で島を離れるときの話もよかったなー。
ああいうときってあんな風に結構バタバタしてて、お別れのしんみりしたものを味わう余裕がないってのがものすごくしっかり表現されていた(笑)。
むしろ見送ったあと、じわっとくるものなんだよねえ…


あの話で意外と好きだったのは、ヒロと美和・タマの会話かな。
あの話だけではないけど、比較的年齢の近い、兄妹みたいな幼なじみってああいう感じだよなーと。
そして年齢の離れた妹であるひなへの接し方も、美和やタマに対してとは違う、大きなお兄ちゃんとして完璧で。


ヒロは将来、島に戻って店でも開くんだろうか。
それともずっと東京、都会で暮らしていくんだろうか。
そのあたりも知りたいから、まだまだ連載続いてほしかったんだけどなー。

「ばらかもん」12巻 Act.93 年の晩(訳:大晦日)のネタバレ入ります。


最近「ばらかもん」を読んでます。
図書館であったら読むくらいなのでファンとはいえないですが
(スマホ買ったら電子書籍にも手を出してみようかな)、しかしこれはおもしろい。


で、レギュラーキャラにタマ(新井珠子)というマンガ家志望の女子中学生がいるんですが、
この子が身近な男性(主人公の半田先生・24歳と木戸ヒロシ・18歳高校生)を使って脳内カップリングをおこなっている腐女子でもあるんです(笑)。
それでこのAct.93で二人の身長が判明するんですが(先生174cm、ヒロシ171cm)、
そのことでタマがものすごいショックを受けるんですよね(笑)
どうやら二人を同じ身長だと思ってたらしいんですが(ヒロシは髪を少しふわっとしている)、
ただどうして彼女がこんなにショックを受けているか
(「人生の分岐点にいる」と泣きながら突っ伏して大晦日を過ごすほど(笑))
作中では説明されてなくて、ぼくにはわからなかったんですよ。


で、ネットで調べてみたところ、なんとなく理由はわかったっぽい。
どうやらタマの中ではヒロシ×先生だったらしいんですが、
BLの世界では攻めの方が高身長というのが基本で、すごく重要らしいんです。
というのもやはりキスをしたり押し倒したりするのは体が大きい方がやりやすいし自然でもある。
もちろん低身長が攻めというのがいいという人も多数いるでしょうが(笑)、
タマの中で攻め=高身長は絶対らしい。
だからヒロシが攻めである以上、
彼の方が高身長(せめて同身長)であるのは大前提だったのに、
実は先生の方が3cmも高かったというのは、
すべての根底が崩れる驚天動地の事実だったわけですわ(笑)。


ちなみにめそめそしながらタマが紙に羅列していた単語は
「リバ」「3cm」「別のCPに」「卒業」「大きいネコ」「さようなら」「ヒロシめ」「年下攻め」「3cm」。
他の単語もだけど「3cm」が二回も書かれてるところに彼女の中で混迷と混沌と衝撃とが渦巻いているのがよくわかる(笑)。


そして世の中知らないことがたくさんあるとぼくもあらためて知った(笑)。
この巻はなるの知られざる心情や、その後の先生のカッコよさが一番の見所だとは思うんだが、
こっちの方が気になってしまうほどに(笑)。


タマ曰く「腐女子は低俗だが! BLは尊い!」
至言なんだろう、たぶん(笑)。

このページのトップヘ