サクラと紅茶

日常のことを書いていきます。 ただしFC東京のことが多めかもしれません(笑)。 試合当日や次の日は特に多いかもしれません(笑)。 物書き志望でもあります。 第2回富士見ラノベ文芸賞 一次選考通過

タグ:アルスラーン戦記




先週15日に発売になった「アルスラーン戦記」最終巻、ようやく読み終えました。
このあとはネタバレも入ります。




いやー、終わったねえ。
最初に買ったのが角川文庫から出てる頃で、
ちょうど7巻(第一部最終巻・表紙は双刀将軍キシュワード)の発売時期だったな。
そんなわけでぼくは田中芳樹ファンとしてもアルスラーン読者としても「乗り遅れた新参者」だったんですが(笑)、
それでもつきあいは25年以上、30年近くになるわけだ。
最終巻までつきあってきたこと自体が感無量をおぼえる要素になるよ。


しかしまあ最終巻も賛否両論うずまくだろう内容だったな(笑)。
特に「否」は今ごろネット内をすごい勢いで駆けめぐってるだろうけど、
その辺はやりたい人たちに任せておこう。
ぼくはぼくとして感じたことのみを。


まずはとにかく死んだねえ(苦笑い)。
二部が再開して十六翼将がそろったところからザラーヴァントを皮切りに、
毎巻毎巻、主要キャラが二、三人以上死にまくってきたから最終巻でも相当死ぬだろうなと覚悟はしてたんですが、
まさか実質全員死亡とは(笑)。
もともと「皆殺しの田中」と呼ばれるほど主要キャラを殺してくる人だったけど、
「アルスラーン戦記」は現時点でチャンピオンだな(笑)。


もっとも最終章を読むと、死なせていくのも納得する部分はあります。
ただ、一冊で死なせるにはさすがに数が多かった(苦笑い)。
内容も含めて7冊(巻)くらいに分けていければよかったかもしれない。
だけどそれだと「あ、こりゃ全員殺す気だな」と途中でバレる可能性もあったし、
最終巻で一気にまくっていくしかなかったとも言えるか。


あるいは田中先生も本来はそのくらいに分けて書くつもりだったけど、
還暦も過ぎられたそうで、作家としての体力が落ちて書ききれないと判断し、
とにかくゴールまで一気に走りきったということかもしれないな。
「だからさっさと書いておけばよかったんだ」という人は、
創作と生産が似て非なるものだと、相変わらずわかっていないんだろうな。
「がんばりゃ書ける」というのが真理なら、世の中の創作者にとってどれほど救いか。
まあおれも、田中先生が書けなくて書かなかったのか、単になまけていたのか、
どっちが正解かは知らないけれども(笑)。


あと田中先生に個人的にちょっと尋ねてみたいと思うのは、
30年前の連載開始時点のプロットと、どこがどう変わったかというところかな。
もしかしたらこの「ゴール」は最初から想定していたものかもしれない。
だとするとそれはそれで恐ろしいが(笑)。
特に20年前の読者(おれ含む)が知ったら総毛立つわ(笑)。


その他の部分でもけっこう変わっているんじゃないかとも思う。
特に蛇王ザッハークや魔族の正体。
まさか錬金術≒科学の力で生み出されたとはなあ。
でも最初からこの設定だったとは、やっぱりちょっと考えにくい。
というのもすごく昔のインタビューで「アルスラーンは魔道とか出てきてファンタジー色が強い分『マヴァール年代記』は完全にそういうものを排した」ということを田中先生がおっしゃってた記憶があるので(「マヴァール年代記」は中世ハンガリーに似た架空国家をモデルにした戦記もの)。
蛇王や宝剣ルクナバートが「科学」の力で生み出されたとしたら、
アルスラーンもファンタジーじゃなくなっちゃうからね。
もっとも、錬金術も半分は魔法みたいなものだし、その他の要素もいろいろ入ってるようだから、
半ファンタジーというところなのかな。


だがルクナバートが蛇王の「制御装置」「停止装置」と考えると、
いろいろ残念なところはあるな(苦笑い)。
作中、ルクナバートには英雄王カイ・ホスローの魂が宿っており、
その魂が呼応し、認めた相手だけが宝剣を鞘から抜けるとされてきた。
アルスラーンがデヴァマント山でルクナバートを英雄王の魂から賜り、
ダリューンたちがひざまずいて「我らが国王(シャーオ)よ…」と感銘に打ち震える場面は「アルスラーン戦記」屈指の名シーンだと思ってます。
だけどルクナバートが「装置」だとすると単に自分と相性のいい相手を機械的に選んだだけという可能性が出てきてしまう(苦笑い)。
まあ選択理由が「心正しく勇気ある人」みたいなもので、
いにしえの錬金術はそういう人を見抜く術を手に入れていた、と考えればそんなに落胆もしないけど(苦笑い)。


あと錬金術なる単語が出てきたこと自体が、
つい最近設定を変えた可能性があるなーと感じてもいて。
アルスラーンの世界から数百年、数千年後、
エドとかアルとかいう兄弟錬金術師が現れる可能性があるんじゃないかと(笑)。


マヴァール年代記といえば、
アルスラーンとザッハークとの最後の一騎討ちもマヴァールと似たところがあったな。
互いの軍隊もほとんど壊滅し、夕陽の沈みゆく中、
最後は一対一の決闘によって王位を争ったカルマーンとヴェンツェル。
アルスラーンとザッハークでは立場も関係もまったく違うけど、
シチュエーションとしては酷似しているし、結果も同じだったからね。


で、実はこの「全員死亡」は、
これまでの流れから無自覚ながらぼくの予想の中にあったように思います。
だけどアルスラーンたちが死に、
パルスが実質的に滅亡してからの「その後」がわずかながらも描かれたことは完全に予想の外でした。
そして個人的には、この部分だけで満足が得られている気がしてる。


シンドゥラでのエラムたちの人生や、
解放王の後継者であるロスタムらのこれからの戦いを想像するのも楽しく、
そしてアルスラーンたちのそれからの旅を夢想するのも楽しい。
あれもちょっと「銀河英雄伝説」の「ヴァルハラ征服」というミッターマイヤーの妄想を思い出しもするが(笑)、
アルスラーンの場合、征服はありえないからな。


王位に就いて旅もままならなかったアルスラーン。
それが死して王位を捨てたことにより、
十六人の頼りになりすぎる忠臣たちとともに大陸全土を旅して回れるようになったとすれば、
それは心から喜ばしくてたまらない。
その旅はのんびりとした諸国漫遊のつもりだけど、
クセのありすぎる臣下たちが旅先で何かとトラブルを起こしたり、
あるいは諸外国で腐敗した権力者や悪漢たちに虐げられている民を助けて大立ち回りを演じる、
水戸の御老公様チックなものになるかもしれない(笑)。
実際あの十六人がいれば、国の一つや二つくらい簡単に乗っ取れる力はあるからなあ(笑)。
そういうお話もおもしろそうだし(笑)。


アルスラーンの世界での死は、
別のよく似たパラレルワールドに生まれ変わるというものであればそれもありえるし、
そうであっても何も悪いことはない。
そして「どこまでもお随伴(とも)いたします」というエラムの台詞は、
ルクナバートを手に入れたアルスラーンに告げたものと同じで、それもまた感慨深いです。


それにしても「暗黒時代」「大空位時代」かあ。
これまで田中芳樹先生のシリーズ長編で完結してきたのは「銀河英雄伝説」「マヴァール年代記」「夏の魔術シリーズ」「タイタニア」そして「アルスラーン戦記」。
「夏の魔術」はちょっと毛色が違うから置いておくとして、
前半二つと後半二つはラストの傾向があきらかに違うな。
「銀英伝」や「マヴァール」は主要人物が死んでも、その後の世界は分裂することなく統一が続いて、
ひとまずは「めでたしめでたし」で終われてるが、
「タイタニア」と「アルスラーン」は統一王朝が崩壊して終わっている。
このあたりは30年の歳月の中で、田中先生も心境の変化があったのかもしれないな。
そもそも30年前の自分なんて、感じ方も考え方もほとんど他人だからな(苦笑い)。
変わらぬ部分も当然あるが、変わった部分も当然あるに決まってる。
むしろ無い方がおかしいし怖いわ(苦笑い)。


それに「暗黒時代」「大空位時代」は、
当事者としては不幸もいいところの悲惨な境遇だけど、
後世の無責任な人間にとっては最高におもしろい時代でもあるからね。
なぜならこういう時代は別名「乱世」「戦国時代」とも言うから(苦笑い)。
この時代の物語を描くのも、きっと絶対おもしろい。


それにしても「アルスラーン」の世界の大空位時代はスケールがデカいなあ。
「タイタニア」のそれは宇宙全体だからさらにデカいけど(苦笑い)、
「アルスラーン」の世界も主観的には負けてない。
ルシタニア、マルヤム、ミスル、トゥラーン、チュルク、そしてパルスの六カ国がグチャグチャの戦国時代に突入したって、
現実世界で当てはめると、インドからエジプト、東ヨーロッパ近辺あたりまで、
ユーラシア大陸の中西部からアフリカ大陸の一部を含めた広範囲がグッチャグチャになったってことだからね。
おれなら逃げ出す、絶対(笑)。


さて、とにかくこれでおれの中でも一つの旅が終わった。
ここまで長くつきあっている継続中の作品は、
田中先生以外だと「ファイブスター物語」くらいのもので、
田中先生関係でも「アルスラーン戦記」は最長の部類に入る。
なにしろ未完のまま終わると思ってたので、
ゴールまでつれてきてくれたこと自体が驚きであり感謝でもあるよ(笑)。
本当にありがとうございました。
途中で放り出さないでよかった(笑)。放り出せるわけもないんだけど(笑)。


それにつけてもこうして不特定多数の人に感想を発表できるようになるなんて、
30年前には考えもしなかったよ(苦笑い)。


さ、あとは「創竜伝」ですね、先生!(笑)
ああ、「灼熱の竜騎兵」も忘れてないですよ、ぼくは(笑)。
他の人にちょっと譲っちゃいましたが「自転地球儀シリーズ」も書かれても構いませんですし、
なぜかコミカライズもされてる「七都市物語」でも全然オッケーですから(笑)。



最近はサボりぐせと新作小説を書いているためとどこおりがちなブログですが、
ここ数日はタイトルのとおり正当な理由(?)で書けていませんでした。
といっても重いものではないんですが。
木曜日に寒さにやられて軽く悪寒をおぼえ、金曜日はなんとかやりすごし、
土曜日に病院に行って薬をもらい、現在に至っております。
やはり市販の薬よりよく効くから病院に行くにしくはないです。
まだ完調というわけにはいきませんが、
なんとか明日までにはとりあえずでも治しておきたいと思っています。


しかし金曜(15日)・土曜と寄り道や外出をしなかったため、
15日発売だった「アルスラーン戦記」最新16巻を当日に買い損なってしまった(苦笑い)。
一日、二日買うのが遅れたからってどうってことないといえばそうなんですが、
今巻で最終巻なんですよね、アルスラーン。
30年のつきあいがある作品だから、
最後はピシッと買って、ビシッと読みたかった気分もあるものですから(苦笑い)。


で、今日ようやく手に入れましたが、もったいなくて一章ずつ読む始末(照)。
でも一章目を読んだ時点で、この巻だけで終わらせられるのか心配になるというか…(苦笑い)
とにかく長いおつきあい、全部読んだらまたしっかり感想を書こうと思います。


そしてアルスラーンのおまけみたいな扱いになっちゃって申し訳ないが、
「新 仮面ライダーSPIRITS」の最新17巻も15日に発売だったので一緒に買いました(笑)。
これのつきあいもなにげに長い、連載第一回からだから17年か(笑)。

アルスラーン戦記全体のネタバレ入ります。


田中芳樹さんの「アルスラーン戦記」最終巻が脱稿されたそうです。
ぼくが田中先生のファンになったのは比較的遅く、高校三年生のときだったんですが、
銀英伝にハマってから、アルスラーン戦記はもちろん、
創竜伝、マヴァール年代記、タイタニア、
自転地球儀シリーズ、夏の魔術シリーズ、灼熱の竜騎兵、等々、
買いまくって読みまくりましたよ(笑)。
とにかく20代の頃は、
田中先生の本を読まない日がなかったんじゃないかってくらい読みまくっていたので、
ぼくの文章は完全に田中先生の亜流です(苦笑い)。
まあ亜流やパクリにも届いてないかもしれませんが、
とにかく影響はメチャメチャ大です。


田中先生は当時ご自分で「作品を完結させないと気が済まない病」(だったかな?)とおっしゃってたんですが、
言葉とは裏腹に、作品のことごとくが未完だった(苦笑い)。
上に書いたシリーズものでスムーズに完結したのは、
銀英伝とマヴァール年代記だけじゃないかな?
それだけに「お前は何を言ってるんだ」的なツッコミも多かったんですが、
ここ数年、夏の魔術シリーズ、タイタニアと完結されてゆき、
今回はついにアルスラーンが終わるということで、
30年をかけて続々と有言を実行しているすごい状況になっています(笑)。


ただ、終わるということは、作品との別れが来るということで、
30年も未完、つまり人生の大部分を過ごしていたアルスラーンとの「共生」状態が「完結」になって終わる、
体の一部がポロッと取れて別の存在になるような寂しさがぼくの中にはあります。


実は15巻は1回しか読んでません。というか読めてません。
読めねえって、ナルサスとアルフリードが死んじゃうお話なんて、何回も何回も!(泣)
これも30年分のつきあいがある友達が死んだような感覚があるせいなんですよね。
最終16巻で誰が死ぬかわかりませんが(爆)、
今回は死なないキャラとも確実にお別れになる。
その意味では、読みたいような読みたくないようなという気持ちは拭えません。
でも読むけどね。読まざるを得ないよ、そりゃ(苦笑い)。


しかしアルスラーンが終わるということは、他の作品にも取りかかるということかなあ。
次は創竜伝か…? 
でも自転地球儀シリーズは他の人に続き書かせてたり、
灼熱の竜騎兵も別の人にオムニバス的なの書かせてたりしてたけど、
どうするんだろう(苦笑い)。


だけどなんだな、「冨樫仕事しろ」はほとんどネタになってるけど、
田中芳樹ファン、永野護ファンからするとあんまし同調できなかったというか、
「何をその程度で」という気分ではあった(笑)。
だから今のニュータイプでは奇蹟が起こり続けてると思ってるし、
タイタニア、アルスラーンと続々完結している状況に、
逆に戸惑いを覚えてもいます(笑)。

ネタバレ入ります。
原作のネタバレも入ります。


第二期が終わったね。
「風塵が舞うであろう」ってアンドラゴラス王のセリフで、
今期のサブタイトルもちゃんと回収されたし(笑)。
ボードワン将軍との前哨戦があるかと思ったけど、中途半端になるからやめたのかな。


今日は最終回だけど、第三期へのつなぎとしてのお話だったから、
そこまでいろいろ盛り上がるところはなかったかもしれない。
だけどそれだけに、
第三期「王都奪還」はぜひやってもらわないと収まらないな(苦笑い)。
さすがにやることは決まっていると信じたいよね。
むしろ「王都奪還」までの前振りがここまでと言っていいくらいだし。


しかしルクナバードがこの時点でヒルメスの手にあるということは、
デマヴァント山での話はなくなっちゃうのかな。
あそこが第一部では一番好きなシーンなんだが…
おそらくエクバターナかその近くに場所が移されてということになるだろうけど、
あそこはサラっとやったり省いたりしないでいただけるとありがたい。
実はすでに今日アルスラーンが「私は王になる」って決心しちゃって、
軽くずっこける気分なものですから(苦笑い)。
タハミーネ王妃との会話が重要なキッカケになるはずだったんだけどなあ…


いろいろ原作厨っぽく齟齬をあげつらって申し訳ない気分だが(汗)、
やはりついつい「あそこはしっかり観たい!」っていうのもどうしてもあるもので、
勘弁していただけるとありがたい(苦笑い)。


三期があるとすれば年が明けてからかなあ。
でも「鉄血のオルフェンズ」の二期もあるわけだし、一年後くらいかもしれない。
それでもいい、ぜひこのペースで第一部「ルシタニア侵攻編」だけでなく、
第二部「蛇王復活編」もやってほしいもんです。
その頃にはさすがにきっと、原作も完結しているはずだからね(笑)。
いや、田中先生はあなどれないかもしれないが…
三十年近くのつきあいからくる不信感、
あるいはその方向への信頼感というのを考えれば(苦笑い)

それに二部は一部に比べて暗いというか、ショックなシーンも多いから、
そのあたりは難しいかもしれないな。
アニメでエトワールとか観てると、いろいろね…

ネタバレ入りますよ。




ギラン編が実質的に終わった回だったな。
次は王都奪還へのスタートだ。
と思ったら次回がもう最終回か(苦笑い)。

いろいろ変則的だけど、こういう制作ペースも必要だな。
べつに1クール、2クールにあわせて
12話、26話とかにしなくちゃいけないという法があるわけでなし、
むしろそれに縛られて自由に、手を抜かず作れる環境ができて、
悪いことじゃないはずだからね。
大昔、30年くらい前なんて、4クール1年モノが普通だったから、
いろいろ変わっているものだ。


このあとは原作厨の希望が入っているので、
そういうのが嫌いな人には注意です(苦笑い)。


アニメは小説に比べ、シーン的な盛り上げや、
不自然にならない説明セリフを使わないといけないだろうから、
原作といろいろ変更したり、削ったりしなくちゃいけない。
それはわかるんだけど、このセリフは聞きたかった、
このシーンは観たかったというのはどうしてもあるから、
そこは申し訳ないね(苦笑い)。
今回は特にそういうのが多かった気がするな、個人的な嗜好からすると(笑)。


「ナルサス、きさま、はかったな!」
「このていどの策に、はかられるなよ。なさけない」

まずこれがなかったのが残念だった(笑)。
ナルサスらしい言い草でもあるし、ナルサスとシャガードの、
現状における人格と能力の絶対的な差を端的に表したセリフでもあったので。

だけどさっきも書いたように、
ここでナルサスがどうしてシャガードの策を見破ったのかを
セリフで説明しなくちゃ視聴者に伝わらないだろうし、なかなか難しいか。


ナルサスがシャガード討伐と追跡に
積極的に参加していたのも原作とは違っていたかな。
原作ではむしろ、策を立てて現場にもいるけど、
そこで突っ立っているだけという印象だったから。
これはいくら凶悪な反逆者とはいえ、
旧友であるシャガードを直接捕らえたり殺したりするのは忍びないという心情があったせいだと思うし、
あるいはそのあたりを汲(く)んでアルスラーンが制止していた可能性もある。
シャガードを一年間だけ奴隷商人に売り渡すという判決も、
ナルサスの心情を思いやってのことだったからね。


この判決はアルスラーンの「アドリブ」だったようだけど、
ナルサスが止めなかったのは、情以外の理由もあったらしい。
シャガードが一年経ってアルスラーンたちに復讐するため策謀を練って仕掛けてきても、
ナルサスはそれを跳ね返せると、
シャガードの器量や能力を見切ったというのもあったろう。

それにこれは原作にも書いてあったけど、
シャガードが国内外で策謀を仕掛けてくれた方が、
いろいろやりやすい面もあったらしい。
実際、二部ではその側面もずいぶんあったしね。


あと細々したところでは、
ダリューンが縛られたシャガードをぶん殴らなかったとこかな。
「ダリューンが縛られた相手を殴りつけるという歴史的な事件」
というくらいだったから(笑)。

だけどそのあとの、アルスラーンのシャガードに対する願いは、
アニメオリジナルだったけどよかった。
あれを活かすためにぶっ飛ばすシーンはカットしたのかもしれない。
アルスラーンはここのところ頓(とみ)に情のこもった威が増してきて、
そういう表現ができるアニメスタッフはすごいなと感心しています。


いやー、それにしてもシャガードが血を吐いて倒れたところでは、
てっきりナルサスが斬り殺しちゃったかと思って
「え、二部どうするの? 二部はアニメ作らないことで決定してるの? それともオリジナルキャラとか出すの? それはどうだろうなあ」
と、シャガードが縛られて連行されるシーンを見るまでの数十秒蒼ざめていたんですが、
生きててよかったよ(笑)。
あとで録画したのを観なおしてみたら、ちゃんと剣の腹で撃ってるんだね、ナルサス。


細かくいい改編だなと思ったのは、原作ではナルサスのセリフだった
「なんならおぬしの身も買ってやるぞ」云々を
シャガードのいなおりで言わせたところだな。
でもあらためて読み直してみると、
これってもともとシャガードのセリフのようにも読めるか。
だとすると20年を越えて読み間違いを正してもらえたということで、
ありがとうございます(笑)。

あとは「おぼえてろーお……!」も聞きたかったが、
原作に比べて真面目というかシリアスな流れだったから無理だったかな(笑)。
「聡いアルフリード」からの会話とか、
ギラン編のあのあたりは全体的に明るい雰囲気だったけど、
アニメはそうじゃなかったからしょうがないか。
今週じゃなくて先週だけど、「ナルサスの拷問」もはしょられていたからな(笑)。
アニメのシャガードは全体的に原作よりカッコよく描かれていて、
そこはよかったね(笑)。



あとはねえ、ちょっと前から予告がなくなっちゃって寂しいんだよなあ。
アニメ本編とほとんど関わりない箇所を一節、
原作から引用してくるのが好きだったのに。
選ぶ人のセンスも好きだったからなおさら(笑)。



来週は最終回か。
またしばらくしたら「王都奪還編」をやってくれるかな。
原作でもここからは名シーンの宝庫だからな。
特にダリューンの「われらが国王(シャーオ)よ…」は絶対観たいからね。

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