サクラと紅茶

日常のことを書いていきます。 物書き志望でもあります。 第2回富士見ラノベ文芸賞 一次選考通過

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今年もプロ野球はクライマックスシリーズに入っていて、3位巨人が2位ヤクルトに連勝し、セ・リーグは早々に終わってしまいました。
CSもすっかり定着して、シーズン中の消化試合を減らす効果もあり、なによりファンが存在に慣れてきたこともあって、今さら「無くせ」という人も多くなくなってるだろうけど、もうちょっとリーグ上位のチームに有利なレギュレーションにしてほしいというのは変わらない。
じゃないとやっぱりシラケるものなあ。


今回のセ・リーグは巨人の連勝だったからあれだけど、個人的には1stステージも2位のチームに1勝のアドバンテージをつけてほしい。
野球の場合、ホームとビジターの有利不利はそれほど大きいわけじゃなし、勝利アドバンテージがない1stステージは特に順位の恩恵がなくなってしまうものね。


そしてfinalステージは優勝チームにはもう1勝加えて、2勝のアドバンテージは欲しい。
さらにリーグ戦で10ゲーム以上の差がある同士が戦うことになった場合、1位チームにはさらにもう1勝アドバンテージを加えて欲しい(合計3勝分)。


そうなると1stもfinalも1試合だけで終わってしまうこともあり、興行的にはよくないかもしれないけど、このくらいの差がないと、負けた上位チームだけでなく、勝った下位チームの方も感情の整理をつけにくいと思うんですよね。
3位のチームが勝ち上がって日本一になったときなど、「ルール上なんの問題もないんだから素直に胸を張って誇っていい」と言われるけど、そういう言い訳や慰めめいたことを、自チームだけでなく他チームのファンにも言わせてしまうこと自体が問題なんだし。


だから下位チームには、より厳しい条件を乗り越えたことで心情的に勝利を肯定しやすく、上位チームには、自分たちに圧倒的に有利な状況で負けたことで敗北を受け入れやすく、そしてそれ以外のチームのファンにも「納得できる結果だ」と受容しやすくしてほしいと思うんですよね。
それあってこそ、日本シリーズも素直に観戦できるというもの。
それでもやっぱりリーグ優勝チーム同士以外のときは、完全にわだかまりなく、というのはなかなか難しいけどね(苦笑い)。
もっともリーグ優勝同士だったとしても「だったらCSいらなかったんじゃね?」というわだかまりが残るけどね(苦笑い)。

WBC、日本がここまで6戦全勝していることもあるだろうけど、
視聴率がすごいみたいだ。
東京ドームも連日満員だし、WBC全体を見ても、
やはり日本が一番盛り上がっているらしい。
一番盛り上がっていないのはやはりアメリカだろうか(苦笑い)。
そのあたり主催のMLBに日本がいいように吸い上げられているイメージもあり、
ややイラっとくるところは確かにありますが(苦笑い)、
長い目で見るとそうでもない、とも思っています。


その理由は長くなるのでやめときますが、
WBCで「野球観たことなかったけど」「ルールわからないけど」「でもおもしろい!」
ってなった人も少なからずいるようだ。
ただふと思ったのは、この人たちの中には純粋に、
今回はじめて野球に接した人もいるんだろうなということでした。


ぼくらの世代は子供の頃から月曜以外(セ・リーグ休み=巨人戦休み)、
ほぼ毎日野球中継がありました。
だから野球に興味がなかったり、嫌いだったり、ルールがわからなかったりしても、
家にテレビがある限り、野球中継をチラっとでも観たことがないという人は、
まずいないんじゃないでしょうか。
特に家にお父さんやお兄さんがいて、チャンネル権を独占されていれば、
観たくなくても観る羽目になる(苦笑い)。
しかもそれが生まれたときから家にいる間、何年も何年も続くことになる。
好むと好まぬとに関わらず、
日常のどこかに野球が引っかかってはいたことでしょう。


だけどここ数年。もしかしたらもう10年くらいになるのかな。
地上波での野球中継が常態じゃなくなって久しい中、
今回本当に「ほぼはじめて」野球をじっくり観たという人がいてもおかしくない。
プロ野球のクライマックスシリーズや日本シリーズ、
春夏の甲子園あたりは毎年すごく盛り上がりはするし、
地上波で放送もするけど(CSはやらないかな(汗))、
「挙国一致」のWBCに比べれば、チャンネルをあわせない人も多いでしょうから。


だからWBCで野球を知り、ファンになる人もいるでしょうが、
これはワールドカップ後にファンが多少増えるサッカーやラグビーも同じ。
バーッと増えて、シュルシュルとしぼんでゆき、
残る人は残るという感じで(苦笑い)。
それは悪いことでは全然なく、
むしろ一度でもファンやサポーターを経験しておいてくれれば、
おのずと心の敷居は下がり、再度の「入門」もしやすくなる。
またそうでなくともこれから先は、
そのスポーツに多少なりとも気をかけてくれるようになり、
それだけでも大変ありがたい。
むしろそういう人たちを簡単に「にわか」とか言って非難する輩の方がその競技にとって、
ものすごく迷惑で有害だって覚えとけ。


だから野球にしろ、他のスポーツにしろ、
WBCやW杯、オリンピックのテレビ中継はボーナスみたいなもの。
「腐っても鯛」というほどの効果はあるけども、
テレビを使ってお茶の間にダイレクトアタックをかける集客や人材確保は、
すでに過去の物になっている。
そのあたりを、もうたくさんの人は理解しているんだろうな。


ぼくもただの一ファン、一サポーターでしかないけども
(サポーター業は開店休業状態だけど(苦笑い))、
その辺をわきまえて、地道に自主的に活動していこう(笑)。

ワールド・ベースボール・クラシックが始まっていて、ぼくもちょいちょい観ています。
最近はプロ野球はほとんど観ていないので日本も知らない選手ばかりで申し訳ないですが(汗)、
それでもメジャーのダルビッシュやマエケンや田中が呼べないというくらいは知ってる。
また国内の選手でも大谷とか嶋がケガで出られないとかで、主力級がボコボコ抜けてるらしい。
だとするとそりゃあ大変そうだなと思ってたんですが、
ネットで韓国や台湾の事情を見てみても、あちらも選手が呼べてないらしく大変みたいだ。


ヨーロッパや中南米の事情はわからんですが、アジアに関して言えば、
逆に他の選手の力、国全体の層の厚さが試されるということで、
違った意味で総力戦になってるような。


そんな中で日本はキューバ、オーストラリアに苦戦しつつも3連勝で1次リーグ一位抜けし、
2次リーグではオランダをギリギリで退け、今日もまたキューバを撃破した。
すごいね、ちょっとマジで驚きです(照)。
 
ただ打線はまだしも、投手陣がイマイチピリっとしない印象はあるかな(汗)。
国際試合は独特の空気があるだろうし、
この時季はまだコンディションが整っていないというのもあるでしょう。
とはいえやっぱり、
どんな時でもサクサクアウトを取って三振取っていくダルビッシュやマエケンはすごいんだなあと、
今さら思ったりしています。


とはいえこういう大会は、勝っていく中でチームがまとまってゆき、
選手個人も強くなっていくものだから、
これからメキメキとたくましくなっていくピッチャーがいてもおかしくない。
その辺を期待しようか。

中学の野球部員、
2007年からの10年間で約30万人いた選手は18万人台に減ってるのか。

ぼくらが子供の頃は、嫌ってほどほぼ毎日野球中継がありました。
嫌ってほど巨人戦ばかりで、嫌ってほど延長し、
嫌ってほどレギュラー番組を潰されてましたが(苦笑い)、
それでもまあ別に野球自体は好きだったし、
巨人びいきの放送で巨人が負けるのを観るのはココロヨカッタし(笑)、
観戦することは多かった。
それでルールは覚えるし、プレーも覚えるし、
選手にあこがれ、自分でもボールを投げるようになる。
というより観ないとルールもプレーも覚えられない。


ぼくは少年野球にも入ってなかったのに加え
(親が大変だからイヤというのが主な理由(笑))、
ご他聞に漏れずバット振り回してデカいヒットを打てる広場もなかったので、
キャッチボールに毛が生えた程度のことしかできませんでした。
それでもたまに友達が数人集まれば
「タッチアップ中継プレーごっこ」とか、
金網があるところで「フェンスによじ登ってホームランボールキャッチごっこ」とか、
ピンポイントにマニアックなことをして遊んでました(笑)。


だけどそれも、プロ野球中継を「観て」覚えたものばかりで、
そういうのがなければごく自然に野球に興味が行かなくなるのも当然なんでしょう。
ケーブルとか有料チャンネルでは今でもふんだんに野球中継はやっているけど、
昔の地上波のように一強ではなく、サッカー、バスケ、ラグビー、
卓球にバドミントン、ゴルフにレースに自転車と
他のスポーツも同様にやっていて、野球もたくさんある選択肢の一つでしかない。
そうなれば「入り口」からバラけるのも当然だものなあ。

野球どっぷり世代の一人ですが、
自分も父親から本格的に投げ方を教わったのは小学校低学年くらいだった気がするなあ。
将来プロになる宮本の周囲の環境は、もっとレベルが上だったかもしれないが(笑)。
もっとも全国の幼稚園児の野球レベルを知ってるわけじゃないから、
ぼくの環境がとりわけ遅かっただけかもしれないけど(苦笑い)。


あと野球人気が落ちた印象がどうしてもあるかもだけど、
個人的にはそんな気はほとんどしないなあ。
そりゃあね、ぼくらが子供時代の
「野球一党独裁状態」「野球しかない」「とりあえず男子は野球」
という頃を基準に考えたら落ちたと言えるだろうが、あれを比較の基礎にしてはいけない。
あれは異常(苦笑い)。
むしろJリーグ開幕以降の、いろんなスポーツに目が行く状態の方が健全なんだから。


そしてそれでいてなお、日本国内ではやはり野球が一番人気だと思う。
ちゃんと調べてないんで申し訳ないが(汗)、
競技人口も昔に比べれば減っただろうけど、
おそらくほとんどのスポーツ(特に団体球技)の人数を上回ってるはずだ。


プロ野球だって、
なんだかんだで毎試合一万人以上を集めるのも珍しくない(平日まで含めてほぼ毎日!)プロスポーツなんて、
日本じゃ野球しかないですよ。
仮にタダ券配ってたとしても他のスポーツじゃ無理(苦笑い)。
それに優勝が近くなれば超満員がほとんどで、テレビ中継もある。
日本シリーズに至っては全試合満員が当たり前、地上波での生中継も当然のようにおこなわれる。
Jもチャンピオンシップはそうだけど、他のスポーツだとそれすら難しいものなあ。
来年はチャンピオンシップも無くなるから、Jもそっちの仲間入りだけど(苦笑い)。


まあ地上波中継が必ずしもありがたいかどうかは、
野球ファンにしろサッカーファンにしろ言いたいことは山ほどあるでしょうが(苦笑い)、
地上波の影響力がいまだに「腐っても鯛」なのもまた事実だからね。


それに幼稚園児はわからないけど、小学生から大学生くらいまで、
町中ではキャッチボールするのも、サッカーボール蹴ってるのも、同じくらい見かけるよ。
バスケはさすがにゴールがあるところでしか見かけないけど、
逆に言うとゴールさえあれば必ず誰かいる。
バレーやラグビーはまた特殊で難しいところはあるが。
団体球技以外もまた。


さっきも書いたように、「一党独裁」時代を基準に考えちゃダメだ(苦笑い)。
あの時代には戻らないし、戻してもいけない。
あれは結局野球関係者しかうれしくない状況だし、あの状態に戻したいというのなら、
野球界が衰退しようが滅亡しようがどうでもいいってところです。


なんだかんだで一世紀近くの積み重ね、
主にテレビを中心とした宣伝力を最大限に活かした浸透力の歴史が他のスポーツとは段違いだ。
今は確かにその「余光」の段階に入ってしまっているのかもしれない。
でも全盛期を日中の太陽で、今を「夕日」だとしても、
他のスポーツは「月」くらいの明るさでしかないでしょう。
サッカーはなんとか「夜明け」くらいの勢力でしょうか。
空一面を赤く染める「夕日」に比べればまだ弱い。
ただ他のスポーツは「月」としても、
「星」くらいの明るさしかなかった時代に比べれば、ずっと注目されてると思います。


じつはぼく、1993年にJリーグが開幕したとき、
当時の野球独裁、巨人一辺倒のスポーツ界が大嫌いだったのもあり、
20年、30年経ったら野球は激しく衰退して、
サッカーが日本を制覇しているだろうと思ってたんですが、現状はかくのごとし(苦笑い)。
野球の底力、浸透度を舐めてましたね。
こないだのカープの優勝も、
サンフレッチェが優勝したときとは比べものにならないくらいの盛り上がりだったしねー(苦笑い)。
べつに広島の人がサンフレッチェを嫌いというわけではなく
(むしろ他地域に比べると驚くほど平等に応援してるらしい)、
完全に歴史・浸透度・貢献度の差で、
サンフがようやく三世代とすると、カープは四世代、五世代に渡ってるからな。
すでに墓の下にいるうちの祖父さんも熱烈なカープファンだった(笑)。


ついでに言うと今の野球界は、特に嫌いでもなくなってます。
明らかに巨人の勢力が衰えて、パ・リーグが昔からは信じられないほど人気リーグになり、
全体的には健全になってるからね(笑)。


そんなわけでいまだ圧倒的優位なのは野球だと、ぼくは思ってます。
この優位をどう活かすか、あるいは殺すかが問題なんだろうな。

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