サクラと紅茶

日常のことを書いていきます。 物書き志望でもあります。 第2回富士見ラノベ文芸賞 一次選考通過

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ワールドカップが終わった…


実はちゃんと観た試合がほとんどないので、とてものことサッカーファンだのいろいろ語ったりだのは言えないし出来ないんですが、それでもこの一か月はずっといつもと違う空気の中にいたように感じます。
オリンピックや他のスポーツの大会はほとんどノータッチで生きているので、個人的にもこういう感覚は久々です。


優勝はアルゼンチンだった。
フランスが嫌いというわけではないんですが、決勝はアルゼンチンの応援をしていました。
やはりマラドーナの印象が強いし、また「俺たちのフィールド」っていうサッカーマンガのファンとしては、アルゼンチンに相当に思い入れがあるんですよ(照)(主人公がサッカー留学にアルゼンチンへ行った)。
それに日本の本大会初出場のフランス大会の初戦の相手でもあったしね。
1998年6月14日って今でも日付まで覚えてる(苦笑い)。
あのときはバティストゥータやられて0-1で負けたけど、ドイツ戦の勝利はあの1点を24年かけて取り返したような気分もありました…


あとはまあ、最後のワールドカップ(少なくとも全盛期の最後の時期であろう)のメッシに勝たせてやりたかったという気分もあった。
クラブでは無数の栄光に浴しながら、代表では今一つ結果を残せず、これまでビッグタイトルはコパアメリカ優勝のみ(たしか)。
やはりあれだけの選手、そして世界的な強豪であるアルゼンチンに、36年ぶりの歓喜を味わわせてあげたかったからね。
ただメッシはまだやるって言ってるみたいだけど、それはそれでよしだ(笑)。


日本もまだ余韻を楽しみつつも、今回の戦いの総括や、これからのことを考える段階に入ってきているかな。
選手や監督・スタッフはまだ休んでいてほしいけどね(苦笑い)。


そういやFIFAによると、日本は今大会9位だそうで(笑)。
ベスト16のトップで、限りなくベスト8に近いということだな(笑)。
FIFAはホントにいろいろやるな(苦笑い)。


またおっさんのドーハ懐古かと言われるかもしれないが(苦笑い)、あのときも「ボールを回しておけば」と言われてはいたんだよね。


もっとも試合中や試合直後じゃなくずいぶん経ってから「そういえば」という感じで、ぼくも含めてほとんどの日本人にはそういう発想自体がなかったんじゃないかな。
それに仮にあのときボール回しをしていたとしたら、おそらくテレビを観ていた日本人も大ブーイングだったんじゃないかと思う。


それが今は賛否両論とはいえ「賛」を、明確な理由とはっきりした意志で選ぶ人がたくさんいる(ちなみにぼくも完全に賛です)。
やはりなんだかんだでみんな、サッカーに関してそれなりに酸いも甘いも噛み分けてきてるんだろうな(苦笑い)。


特にクラブチームを応援してると嫌でもその手の苦渋を味わわされることがある。
FC東京サポーターは恵まれてる方だけど、J2に降格したときは「サッカーなんて好きになるんじゃなかった」って心底どん底に落とし込まれた気分だったよ。
あまりの気分の悪さに、二日くらいメシも食いたくなかったからなあ。
またあれを味わうくらいなら、どんだけ批判されようとボール回しする方がずっとマシだ(苦笑い)。


否は海外からのものが多いけど、たぶん自国が同じことをしたら、彼らも賛になるんじゃないだろうか(笑)。
まあ海外の人からするとまごうことなき他人事だからすぐにやむ騒動だろうけど、ベルギーに勝てば完全に黙らせることができるな。
よし、勝とう(笑)。

勝ったねえ。
相変わらず気持ちを作らないとテレビ観戦できないヘタレだからライブでは観てなかったけど、朝から「今日はコロンビアに3-0で勝った」と念じながら過ごしておりました(笑)。
スコアは違ったけど勝ったからなんでもよし!(笑)

欲を言えばよっち(武藤)も出して3点目を取ってほしかったが、そこはこれからだ。


とりあえずこれで勢いに乗って、次のセネガル戦も勝とう!

先日、11月16日は20年前の1997年、サッカー日本代表がイランを破り、
ワールドカップ本大会出場を決めたアジア第三代表決定戦がマレーシアのジョホールバルでおこなわれた日だ。
あのときはFC東京の選手は一人もいなかったなあ。
というのも当たり前で、当時はまだFC東京は存在してなかったから(笑)。
この2年後の1999年、J2リーグが設立して東京ガスがFC東京に改組され、
東京に初めてプロクラブが誕生した。


ジョホールバルから20年ということで、スポーツナビでも特集のコラムが掲載されたりしていました。

飯尾篤史 集中連載「ジョホールバルの真実」
https://live-sports.yahoo.co.jp/special/soccer/japan/johorbahru/column/list

読むたびにあの日の興奮というか、胃が痛くなる日々を思い出す(苦笑い)。


ホントにきつかったんだから!
試合の時だけでなく代表のことを考えるだけで胃が痛み、ヘトヘトになる毎日(苦笑い)。
ぼくらでさえそうだったんだから、選手やスタッフはどれほどの苦痛だったか。
コラムを読んでも「岡野のVゴール」が決まった瞬間、
ほとんどのスタッフや選手が感じていたのは喜びではなく安堵だったみたいだ。
テレビの前で観ていただけのぼくですら、
決まった瞬間は喜びより苦しくて仕方なかった数ヶ月から解放された安堵でイスからズリ落ちたくらいですから(苦笑い)。
その意味では「ジョホールバルの歓喜」ではなく「ジョホールバルの安堵」という方が正しいかもしれないな(笑)。


おそらくこれからしばらくは(あるいは一生)、
あれほど代表と苦しみをともにする戦いはないかもしれないなあ。
あるとすればワールドカップ優勝のときかもしれないけど、それだって歓喜の方が強いはず。
あの最終予選は「日本人が誰も開けたことのない扉を絶対開けることがノルマ」で、
あんな異常な条件を前提とした戦いなんてそうそうないだろうからな。


それにしても20年か。
ちょっと前までは「ドーハ」とか「ジョホールバル」あるいは「岡野のVゴール」と言えば、
それだけですべてが通じるほど強烈に刻み込まれた戦い(の日々)と記憶だったけど、
そうじゃなくなってきてもいるんだな。
日本のサッカーにとって最大級の転機となった試合(とドーハ以来の四年間)で、
それを忘れてはいけないというのも正しくはあるかもしれないけど、
でもあれを知識でしか知らない世代が増えていくのもいいことだと、ぼくは思っています。


精神的なスタートの足場というのかな。
彼らはそれがぼくらよりずっと高い位置になるということで、
その分、上に届きやすくなるのは道理だ。
ぼくらはそのために代表や選手を応援しているわけで、
「俺たちの頃はなあ」と足を引っ張るために生きてるわけではない(苦笑い)。
彼らがぼくらを足場にしてもっと上に行ってくれるなら、喜んで踏み台になりますがな。
つってもぼくらがやってきたことなんて、ただ応援するだけだったけどね(苦笑い)。


日本サッカーが順調に行ったとして、次に躍進するのは、
たぶん20年後くらいじゃないかなとぼくは漠然と思ってたりします。
生まれたときから、あるいは物心つく前からJリーグがあり、
代表がワールドカップ本大会にほぼ毎回出場し、
選手が欧州に移籍していくのが当たり前に感じる世代が40代以降になり、
協会や指導者など、組織の中心になる頃。
彼らは「どうすればワールドカップに出られるか」ではなく
「どうすればワールドカップ(や世界)で勝てるか」を基準に考えるようにできている世代で、
その彼らが数十年をかけて醸造してきた考えを実行できる立場に就く年齢になる。
そんな彼らに率いられる選手は言うに及ばずだ。


この場合「世界で勝つ」とは、ワールドカップで突発的に躍進するということではなく、
「常に勝つ」「勝ってもおかしいことではないと欧州その他の国からも思われる」というレベルの話。
「そんなことできるはずがないだろう」と嘲笑する人にこそ、
ジョホールバル以前を忘れてほしくないな。
「日本がワールドカップに出場できるはずがない」と言われた時代を覆し、
「日本がワールドカップに出場するのは当たり前」という評価を確立した人たちは確かに存在する。
日本サッカー冬の時代をちょっとでも覚えていれば、
おそらくこれは、「日本がワールドカップで優勝してもおかしくない」という評価を確立するより困難だったと思うよ。


そして「はずがない」と嘲笑してた人たちは、
今では何事もなかったかのように「当たり前」に荷担している自分たちのみっともなさを自覚してもいない。
多少は歴史に学ぶ姿勢があって、多少の羞恥心と客観性を持ってる人なら、
自分がそういう連中と同類に落ちかかってることがわかるんじゃないかな?


今の日本サッカーはいろんな意味で停滞しているように感じるし、
全力であらがっても前進どころか現状維持が精一杯かもしれない。
でも後退しなければそれだけでも彼らの躍進の手助けになる。
Jリーグ以前、日本サッカー冬の時代と言われた頃にも、
日本リーグや「全日本」でがんばってくれてた人たちがいたからこそ「ジョホールバルの歓喜」があったことを思えば、
今なんて悪く言っても「暖冬の時代」ですわよ(笑)。


それに、とはいえ、別に20年待つ必要もない。
それ以前に躍進してくれるなら、それはもちろん大歓迎だ(笑)。
次のワールドカップをその一助にしても、もちろん全然オッケーさ(笑)。
きっちり大暴れする準備を整えていかないとなあ。

昨日は世界各国でワールドカップ予選の最終節がおこなわれ、
強豪国が残ったり、落ちたり、意外なところが本大会出場を決めたりと、
悲喜こもごもがありましたが、おそらく一番意外だったのは、
北中米カリブ海予選でアメリカが敗退し本大会へ行けなくなっちゃったことだろうな。


アメリカは北中米カリブ海では強豪で、ワールドカップ本大会も常連だった。
とはいえ最終予選をいきなり二連敗して始まり、どうなることかと思ってたけど、
なんだかんだで自力突破のところまで盛り返してきたから「終わってみれば」と思ってたんだけどねえ。
最終節はすでに望みのなくなった最下位トリニダード・トバゴが相手と、
おそらくまず確実にアメリカが勝つだろうとみんな思ってたんだが、1-2でまさかの敗北。
そのうえ他のライバル国が勝っちゃったもんだから、
自動突破どころかプレーオフまで滑り落ち、予選敗退が決定してしまった。
どんな勝負もゲタを履くまでわからないというのは、古今東西世界共通なんだねえ。


ただこうやって本大会出場を逃し、
「シャレにならないくらいヤバい」とサッカー関係者全員が否応なく意識改革を押しつけられ、
強化にメチャメチャ本気になって数年後結果を出すこともままある。
アメリカは国の地力が全然違うし、そうなっちゃったらこれから怖いな。
負けんようにしないと。


しかしなんだ。
こうして見るとどの地域も下からの突き上げが強くなって「地殻変動」が起こってきてるのがよくわかる。
アジアだって例外じゃない。
やっぱり負けないようにせんと。

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