58440e734d5fd694bd4085afb5d96273ae7d2e1c_l
ここのところブログがとどこおりがちです。
そんなに楽しみにしてくれる人がいるわけではないかもですが、
それでもこれだけ間があくのはよくないなーと自分でもわかっています。
が、どうにもここのところ、あまり書くことがなく、
書くためのモチベーションも上がらなくて(苦笑い)。
だから日常の出来事にブログはまた気が向いたらということで、
しばらくは好きなものについてチラホラ書いていこうかなと。


で、いまパッと思いついたのが「俺たちは天使だ!」。
最近、日本映画専門チャンネルでちょくちょく再放送してくれているし、
見損ねたけどこの前テレ東でSHOGUNが主題歌歌ってくれたってこともあるしね(笑)。


1979年~80年にかけて日本テレビで放送していた
1話完結の探偵コメディドラマ「俺たちは天使だ!」。
観てたかもしれないけど記憶が曖昧という人には
「OPで車がどんどん壊れていくやつ」というと通じることがよくありました(笑)。

全20回という微妙な話数ですが、個人的にこの作品が、
現状、日本ドラマ史上最高のドラマだと思っています。
視聴率がどうこうとか世間の反応がどうこうではなく、
選考基準はおれの感性のみ(笑)。
そしてだからこそ、誰にも動かせない絶対の選考理由、根拠です。


ぼくは当時小学校低学年だったので本放送は観てないんですが
(夜8時以降のテレビはあまり見せてもらえなかった)、
あの頃は夕方にドラマの再放送をよくやっていて、それで観てたんですね。
「太陽にほえろ」も「探偵物語」も、たいていそれで観た(笑)。
そして「俺たちは天使だ!」もそれで観ました(笑)。


内容は、さっきも書いたように探偵を題材にしたアクションコメディ。
「善人からは探偵料だけだが悪い奴からはいくらでもふんだくる」「めざせ月収200万!」などをモットーに、
カネもうけのためならちょーっと非合法なこともやらかしちゃうこともある麻生探偵事務所の面々(笑)。
だけどいつも最後の最後で詰めが甘く(あるいは他の人を助けるため自ら放棄して)、
悪人は捕まえるけどおカネは得られずタダ働きで終わり、
「無償で世の中をほんの少し綺麗にした」=「天使」ということで
「俺たちは天使だ!」とのセリフとともにポーズを取って締めるのがお約束パターン。
つまりタイトルは自虐も込めた負け惜しみでもあるんですね(笑)。


出演者は、沖雅也、柴田恭兵、多岐川裕美、渡辺篤史、神田正輝等々、
若手実力派だった面々で、いま見てもそうそうたるメンツだ。


そしてこのドラマの何が一番好きかというと、登場人物たちのやり取りがいいんですよ。
ほとんどコントになるんじゃないかというような軽妙なギャグやセリフ回し、動き、単語の選択。
作品の初期はそこまでではなかったかもしれませんが、
出演者や脚本家が自分たちの創るキャラクターを完全に把握した中盤以降からは、
もうちょっとした職人芸。

舞台にしろコントにしろ、本当に実力あるお笑い芸人(たち)が本気で作り込んで演じるネタって、
何かちょっと違うじゃないですか。
洗練さというか、無駄を削ぎ、間も完璧で、アドリブが入る余地もなく、
客――笑いという人間の感性を「狙って」自分たちの制御下に置くことができる。
むしろ落語のネタに近いかもしれないな。
古典落語を演じる噺家さんの中には、
「ここはもう0.5秒、間を置いた方がいいな」というレベルで
創意工夫をしたりする人もいるそうですから。

「俺天」がここまでやってるとは言いませんが、
方向性としてはこっち側だなと、そんな風に感じます。


もちろん子供の頃はこんな風に考えてはいません。
ただただおもしろくて笑って観てました(笑)。
で、本当に好きだったんですねえ。
当時我が家にはまだビデオデッキはありませんでしたが、
「俺天」の、せめて最終回だけはどうしても自分の物にしておきたかったので、
父親の友人でデッキを持ってる人にテープを渡して録画してもらってたくらいで(笑)。
でもそれってベータだったから結局ほとんど観られなかったんですが(笑)。


だけど「俺天」ってあんまり再放送はしなかったんですよね。
「太陽にほえろ」みたいな超人気作品じゃなかったからでしょうが。
だから高校生の頃、深夜に再放送をやると知った時は狂喜しました(笑)。
正確には1話を見逃して、2話の段階でやってると知ったので、
狂喜と落胆とが同時にやってきたんですが(苦笑い)。
この頃はさすがにうちにもビデオはあったので(VHSですよ(笑))、
2話から全話録画ですよ、もちろん(笑)。

一番「俺天」を観たのは、このとき録画したのでしたね。
何度も何度も見返してましたねえ。
何回観たか自分でも覚えていないくらい。
あんまり観てるとさすがに飽きてしまうかもしれず、それが怖いので
1年、2年とインターバルを置きながらでしたが、
10年以上このテープを観てたかもしれないな(苦笑い)。

テープの劣化なんてどうでもいいんですよ。
いや、もちろんきれいに映ってる方がありがたくはありますが、
内容そのものが大好きなので、それだけで充分なのです。
でもそのせいか、LDとかDVDはそれほど欲しいと思わず買わずにいるため、
ここんとこはファンと言っていいかどうか微妙です(苦笑い)。

で、最近はケーブルテレビでちょくちょくやってくれるようになって、
それを録画して何度も観ています。
劣化もないし、チャプター編集もできて快適快適(笑)。


でもこうして30年近くつきあってきて、
「俺天」が自分にとって特別なんだなあとあらためてわかったのは、
何歳になっても感じ方が変わらないって点なんですよ。

たとえば、子供の頃に観ていた作品が今でもおもしろいというのはあると思う。
ぼくだってウルトラマンや仮面ライダーはいまだに好きです。
だけど大人になると、観方が変わってしまうところはどうしてもあります。
子供の頃と同じ感性で観ている部分と、そうでない部分。
その、そうでない部分がまた新しい発見やおもしろさでもあるんですが、
「俺天」に関しては、ぼくの中で子供の頃とほとんど同じ感覚で見続けているんですよ。
おもしろいと感じる場所やツボが変わらない。

これから先どうなるかはわかりませんが、
でもこの年まで感じ方に変化がないとすれば、
それだけで感性にガッチリ合う、
ぼくにとって特別な作品であることに代わりはありません。
そういう作品に出逢えただけでも奇蹟に近いと思っています。


まだまだいろいろ書きますよ(笑)。