久しぶりにコメントもらっちゃってテンション上がったので
http://suntu500.blog.jp/archives/1061358447.html
コメもらった題材で書き残していたことをちょっと書こうかなと(笑)。
ぼくは90年代半ばくらいまでがジャンプ読んでた最盛期で、
それ以後は両さんしか読んでなかったんですが、
何年か前から「テニスの王子様」とか「ハイキュー!!」とかちょこちょこまた読む作品が出てきたりしました。
そんで「黒子のバスケ」も読んでたので、スポーツ漫画に偏ってるなと(笑)。
なぜかわからないけど、それ以外のは読んでもあんまり長続きしないんですよねえ。
「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」も月イチだから読んでるところはあるかも(笑)。
黒バスはトンデモスポーツ系とリアル系のラインを行ったり来たりする感じだったかな。
いや、大きく見ればトンデモ系だけど、
光っちゃったり炎が出たりオーラが出たり相手の感覚奪っちゃったりとか、
そんなのはなかったからね(苦笑い)。
いやオーラは出てたか(笑)。
でもトンデモ系もキライじゃない。テニプリとか(笑)。
ただ黒バスは、マンガ的に他の作品にはないおもしろいところがあったなとも感じています。
「ラスボスが昔の仲間」
「主人公が裏切り者」
別に黒子は裏切ったわけでもないし、他の連中も群れてるわけではないけど、
キセキの五人は別れても同じ思想の中にいるのに比べ、
黒子だけは違うというあたりは、ある意味「裏切り者」に入るかなと。
で、黒バスはマンガ的に上記の「パターン」に入る気はするんですよ。
「サイボーグ009」とか「デビルマン」の時代からある伝統的パターンですよ(笑)。
最初は心から仲間で、相手の「情報」も持っているあたりはデビルマンの方に近いかな。
でもデビルマンや同じパターンのマンガに比べると、黒バスはどこか違う。
理由の一つは「ラスボス(たち)」が最初から判明してたり、ラスボスが複数いるというのがある。
いや、他のマンガもラスボスはたいていハッキリしてるけど、
「首領」とか「サタン」とか「●●(それっぽい名前)」とか、
わかってるのは名前や呼び方くらいで、
正体や能力そのものはまったくと言っていいほどわからない。
でもキセキの五人は、名前から素性から能力から、全部わかってるからね(笑)。
小さなことかもしれませんが、こういうのってぼく的には新鮮だったんですよ。
それまでのマンガだと、
知ってるはずの主人公からも「情報」はほとんど発せられず、
そのキャラが出てきてから初めていろいろ教えてくれたり。
黒子もその傾向はあったけど、そこは演出的には仕方ないところはあるしね(苦笑い)。
またやはり「勝っても相手は死なない」ということがわかっているのも意外と大きい(笑)。
バトル漫画だとその相手との戦いは一戦で終わりだけど、スポーツ漫画だとそうとは限らない。
いや、他のスポーツ漫画は一回こっきりのイメージはあるけど、
黒バスは再戦のイメージが強かったんですよね。
実際、海常と秀徳と桐皇とは二度戦ってる。
やはり次から次へと敵が無限に出てくる訳じゃなく、
極端なところ真の相手は「キセキの五人だけ」とわかってるのがこのイメージの根拠になってるんだろうな。
それとキセキの世代同士の戦いもあるというのも根拠の一つかもしれない。
また、キセキの世代は「敵ではあっても敵ではない」という感覚も大きいかな。
バトル系の漫画では敵は本当に「敵」でしかない。
フリーザさまとキセキの世代は全然違うでしょう?(笑)
ピッコロやベジータみたいにあとで仲間になるのはいるにしても、
連中も「ラスボス」の立場のときにその感覚はまったくなかった。
スポーツ漫画だからというのはあるけれど、でも他のスポーツ漫画の「敵」ともやはり違う。
ラスボス級に強いのに、ただのラスボスとはどこか違う。
かといってお友達というわけでもなく、やはり敵。それも最強の敵には違いない。
そんなこんなで「キセキの世代」は本当に特殊で見事な設定だとあらためて思ってます。
ぶっちゃけ、連載中にキセキの世代以上の敵が出てきたら、
それだけでいきなりドッチラケになってただろうな、黒バスは(苦笑い)。
ジャヴァウォックは連載終了後だったし、
「キセキの世代が組んで本気で戦うところを見たい」という
読者の潜在的願望を満たすためのものだからセーフ(笑)。
ほんと、80年代ジャンプをリアルタイムで経験している身としては、
連載をあそこで終わらせたのは英断だったと心から思うよ(苦笑い)。
仮に連載を続けるなら、
2年生、3年生になった黒子や火神、キセキの世代との戦いを描くべきだけど、
それはさすがに藤巻先生もキツいだろうからな(苦笑い)。