サクラと紅茶

日常のことを書いていきます。 物書き志望でもあります。 第2回富士見ラノベ文芸賞 一次選考通過

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WBC(ワールドベースボールクラシック)の一次リーグが連日おこなわれていて、ぼくも観たり観なかったりしています。
今夜が一次リーグ最終戦のオーストラリア戦です。


ただ個人的に気になったというかおもしろいなと感じたのは、ラジオなんかでちょこちょこ聞いたWBC観戦にまつわるお茶の間の話なんですよね。


野球好きのお父さんは観たいと思ってたそうなんですが、やはりチャンネル権はお母さんや子供さん(主に娘)に握られていて、最初はともかく最後までは観られないそうで(;^_^A


それはある程度予想してたんですけど、ちょっと驚いたのは、お母さんに「これ(試合)いつ終わるの?」と訊かれたり、一緒に観ている娘が試合の最中、事あるごとに「どっちが勝ったの?」と尋ねて来ることがあったそうで、これはやっぱり地上波から野球中継がなくなって久しいことが理由なんだろうなあと。


野球のルールも知らない興味もないという人は、野球中継が毎日のように放送されていた時代でも結構いましたが、そういう人でも家族に野球ファンがいたら、野球の試合にどのくらいの時間がかかるかくらいは自然に覚えちゃってたんじゃないでしょうか。
毎日じゃなくても週に何度かは中継を観ていたでしょうから。


でも今のご時世だと、今回のWBCで初めて野球中継を観たという人も珍しくないかもしれない。
特に娘さんの年代なら。
そうなるとルール以前のこともなかなかわからないだろうな。


あともう一つ感じたのは、「チェコが日本から先制するのは、サッカー日本代表がアルゼンチンから先制点を奪うようなもの」とか、ニュースでチェコの監督が「日本代表はレアルマドリ―のようなものだ」と言ってたとか、「サッカーにたとえると」というフレーズをちょいちょい聞くようになったこと。
チェコの監督は外国人じゃないかと言われるかもしれませんが、それを日本の読者や視聴者にも伝わるとニュースにしているあたりがね。
昔は「野球にたとえると」というのが一番わかりやすくて伝わりやすかったんですが、そのあたりもまた移り変わりがじわじわと起こっているんだなあと感じています。



WBC、日本がここまで6戦全勝していることもあるだろうけど、
視聴率がすごいみたいだ。
東京ドームも連日満員だし、WBC全体を見ても、
やはり日本が一番盛り上がっているらしい。
一番盛り上がっていないのはやはりアメリカだろうか(苦笑い)。
そのあたり主催のMLBに日本がいいように吸い上げられているイメージもあり、
ややイラっとくるところは確かにありますが(苦笑い)、
長い目で見るとそうでもない、とも思っています。


その理由は長くなるのでやめときますが、
WBCで「野球観たことなかったけど」「ルールわからないけど」「でもおもしろい!」
ってなった人も少なからずいるようだ。
ただふと思ったのは、この人たちの中には純粋に、
今回はじめて野球に接した人もいるんだろうなということでした。


ぼくらの世代は子供の頃から月曜以外(セ・リーグ休み=巨人戦休み)、
ほぼ毎日野球中継がありました。
だから野球に興味がなかったり、嫌いだったり、ルールがわからなかったりしても、
家にテレビがある限り、野球中継をチラっとでも観たことがないという人は、
まずいないんじゃないでしょうか。
特に家にお父さんやお兄さんがいて、チャンネル権を独占されていれば、
観たくなくても観る羽目になる(苦笑い)。
しかもそれが生まれたときから家にいる間、何年も何年も続くことになる。
好むと好まぬとに関わらず、
日常のどこかに野球が引っかかってはいたことでしょう。


だけどここ数年。もしかしたらもう10年くらいになるのかな。
地上波での野球中継が常態じゃなくなって久しい中、
今回本当に「ほぼはじめて」野球をじっくり観たという人がいてもおかしくない。
プロ野球のクライマックスシリーズや日本シリーズ、
春夏の甲子園あたりは毎年すごく盛り上がりはするし、
地上波で放送もするけど(CSはやらないかな(汗))、
「挙国一致」のWBCに比べれば、チャンネルをあわせない人も多いでしょうから。


だからWBCで野球を知り、ファンになる人もいるでしょうが、
これはワールドカップ後にファンが多少増えるサッカーやラグビーも同じ。
バーッと増えて、シュルシュルとしぼんでゆき、
残る人は残るという感じで(苦笑い)。
それは悪いことでは全然なく、
むしろ一度でもファンやサポーターを経験しておいてくれれば、
おのずと心の敷居は下がり、再度の「入門」もしやすくなる。
またそうでなくともこれから先は、
そのスポーツに多少なりとも気をかけてくれるようになり、
それだけでも大変ありがたい。
むしろそういう人たちを簡単に「にわか」とか言って非難する輩の方がその競技にとって、
ものすごく迷惑で有害だって覚えとけ。


だから野球にしろ、他のスポーツにしろ、
WBCやW杯、オリンピックのテレビ中継はボーナスみたいなもの。
「腐っても鯛」というほどの効果はあるけども、
テレビを使ってお茶の間にダイレクトアタックをかける集客や人材確保は、
すでに過去の物になっている。
そのあたりを、もうたくさんの人は理解しているんだろうな。


ぼくもただの一ファン、一サポーターでしかないけども
(サポーター業は開店休業状態だけど(苦笑い))、
その辺をわきまえて、地道に自主的に活動していこう(笑)。

ワールド・ベースボール・クラシックが始まっていて、ぼくもちょいちょい観ています。
最近はプロ野球はほとんど観ていないので日本も知らない選手ばかりで申し訳ないですが(汗)、
それでもメジャーのダルビッシュやマエケンや田中が呼べないというくらいは知ってる。
また国内の選手でも大谷とか嶋がケガで出られないとかで、主力級がボコボコ抜けてるらしい。
だとするとそりゃあ大変そうだなと思ってたんですが、
ネットで韓国や台湾の事情を見てみても、あちらも選手が呼べてないらしく大変みたいだ。


ヨーロッパや中南米の事情はわからんですが、アジアに関して言えば、
逆に他の選手の力、国全体の層の厚さが試されるということで、
違った意味で総力戦になってるような。


そんな中で日本はキューバ、オーストラリアに苦戦しつつも3連勝で1次リーグ一位抜けし、
2次リーグではオランダをギリギリで退け、今日もまたキューバを撃破した。
すごいね、ちょっとマジで驚きです(照)。
 
ただ打線はまだしも、投手陣がイマイチピリっとしない印象はあるかな(汗)。
国際試合は独特の空気があるだろうし、
この時季はまだコンディションが整っていないというのもあるでしょう。
とはいえやっぱり、
どんな時でもサクサクアウトを取って三振取っていくダルビッシュやマエケンはすごいんだなあと、
今さら思ったりしています。


とはいえこういう大会は、勝っていく中でチームがまとまってゆき、
選手個人も強くなっていくものだから、
これからメキメキとたくましくなっていくピッチャーがいてもおかしくない。
その辺を期待しようか。

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